失敗の技術: 人生が思惑通りにいかない理由 (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選 2)
失敗の技術: 人生が思惑通りにいかない理由 (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選 2)
- 作家
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2010-08-01
- ISBN
- 9784062162388
失敗の技術: 人生が思惑通りにいかない理由 (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選 2) / 感想・レビュー
Maiラピ
図書館の返却期限が来て、半分は流し読みをしてしまった。ん~心残り。少し時間を置いてもう一度借りよう!エンロン事件やベル型曲線、べき乗則とか、少しだけ知識持ってる人の方がより楽しめます。カテゴライズやパズルとミステリーの違い等、新しいアプローチの仕方、考え方を教授してもらって満足!とにかくおもしろいです´ω`*
2012/08/31
nutts
私達は、定型化された物語を知らず知らずのうちに組み立ててしまう。失敗については尚更だ。本来、信じたい物語とその反省が適切なら、同じ過ちが繰り返されること無い筈だ。ではなぜ、失敗は再生産されるのか。本当に目を向けるべきことは、実は・・・。エンロンの経営陣は情報を隠していたのではなく、過剰なまでに公開していた?。イラクへのピンポイント空爆は、爆撃機のカメラが高解像化されたことで、より一層撃ちそこねた?そして、スペースシャトル・チャレンジャーが爆発したのは・・・。一捻りして目を向けるべきサガが、そこにあった。
2010/10/02
yunomu
失敗の理由として思い浮かべるのは、誰かがルールを破ったとか、義務を果たしていなかったとか特殊なものを思い浮かべる。しかし現代社会は過去に比べて比較にならない程大量な情報を扱っており、人間が正確に扱える許容量を超えている。そういった意味で失敗の原因は構造的に現代社会に内包されており、失敗に対する考え方を改めなくてはならない事が本書を読むとよくわかる。本書を読んで思うのは、失敗のたびに再発防止策という青い鳥を求め続ける事に意味はあるのだろうが、一方でその対策に期待しないというバランスをつけるべき事なのだろう。
2010/09/20
Q-Q
本質を炙り出す視点には感心する。『公開されていた秘密』では、情報過多の現代社会では、「木を隠すなら森の中」という言葉のように、必要とする情報は情報の中に埋もれているのではないかと危惧する。『失敗の技術』は、緊張とパニックの違いと影響を述べ、スポーツの世界でよく見られる大逆転勝利のプロセスの説明には納得した。『爆発』は、科学技術、特に機械的なものには、成功体験は通用せず、毎回、ロシアンルーレットをやっているようなものだとは、チャレンジャーやスリーマイルは、人的原因ではないかもという部分には怖さを感じた。
2011/03/02
mixa59
失敗した理由は後付でいくらでもできるけど、現在あるなかにリスクはつねにあり、ゼロにはならないと知らされた。
2010/09/29
感想・レビューをもっと見る