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雨心中

雨心中

雨心中

作家
唯川恵
出版社
講談社
発売日
2010-06-01
ISBN
9784062162869
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雨心中 / 感想・レビュー

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nyanco

息の詰まりそうな、何処までもどこまでも続く不幸の連鎖。今度こそ幸せになれるのでは…?と信じて読むのですが、幸せを手に入れることが出来そうになると、スルリと手から逃げ落ちていく。しかし芳子にとっては、これからの周也との生活こそが彼女の望む幸せなのでしょう。唯川さんの新境地、とても良かったです。この作品は好き嫌いが分かれるかもしれません。でも私はこの作品を描いた唯川さんを追い続けたいと思いました。続→

2010/07/05

ミカママ

いやぁ、暗い、救いようがない(ってみなさん同じような書き出しの感想で苦笑してしまいました)。実の姉弟のような関係でも最後は恋愛関係になってめでたし、めでたしなんでしょ?!って思って読み進んだんだけど、途中からどんどん暗雲が。ふむふむ、どうやらこれは一筋縄ではいかないぞ、と気持ちを切り替える。それにしてもラストそうなっちゃうの?登場人物が悪人ばっかりでなんだかなぁ。でも小説としてはおもしろかったです。

2013/03/20

まど

芳子にとっての幸せは周也の傍にいられることだとしたら、つらい状況であっても幸せなんだろうなと思いながら読みました。鈍色のなかにさす薄日のような小さな幸せの場面がとても尊くみえました。いつもの唯川さんとは違う重量感。これからも楽しみにしています。

2011/02/13

kaizen@名古屋de朝活読書会

暗い。途中で3度読むのを中断した。こんな話を書く人の気がしれないと感じた。小説現代に2004年から2008年にかけて、9回に分けて掲載している。とくに、2004年、2005年は1かいづつで、2006年は1作もなし。ですよね。小説現代、普段読まないし、作者だって、一気に書き上げた訳では無い。小説現代の読者に受けるように、悩みながら書いたような気がする。幸せになろうとしても、なれそうになっても、悪の魔の手が伸びてくる。不幸を背負ったような人。自分のものが欲しい。

2013/02/09

あつひめ

ジメジメ・・・シトシト。生い立ちはどうであれ幸せになっちゃいけない・・・そんな気持ちが心に住み着いてしまったのではないか?と思うくらい幸せから遠ざかろうとしている。根無し草なら安住の地を求めるような気がするけど、本当はそうじゃないのか?幸福な家庭とか憧れるけど、自分がその中に居ることが怖かったり、その幸せに身を委ねる事で不幸が襲うかもと弱腰になってしまうのか?優しさと甘やかす事は違うし、甘やかす事は相手を思いやる事じゃない。みなさんの感想にもあるように気持ちがドンドン沈んだ。最後の幸福を掴んで欲しかった。

2010/10/23

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