剣客瓦版つれづれ日誌
剣客瓦版つれづれ日誌 / 感想・レビュー
天笑院たか姫
惨殺された妻・志保の死の真相を探る為、江戸へ出てきた弓削玄之助。瓦版の文を書きながら、追手の刺客を斬る。次々と現れる刺客たちの中にかつての剣友がいた。剣友が語る妻の死の真相とは?切なかった。哀しかった。
2016/08/10
あかんべ
こんな強い人がすぐそばにいながらも、守るつもりの人がぼろぼろ死んでいく。おつた、与一、源次そして志保。過去を背負って口にできない地獄の中で、あったかい日々。それを身の内で租借しながら、未来に生きる光を見つけた玄之助。明るい最後で読後さわやか。
2013/02/02
ぶーにゃん@積ん読本解消中
新妻をお家騒動に巻き込まれ殺されいまわのきわでの「えど」の一言の謎を解くため、江戸で瓦版になる玄之助の秘剣「鐔落し」が冴える。という感じな話ですがこの作家さんは時代モノでも現代モノでも人の心のヒダを描くことが非常に巧みです。最終話は武家の理不尽さをとことん描いていて御家の存続にかける醜悪さと夫婦愛の美しさが際だつ話でした。
2011/09/25
a_yokota
御家騒動に巻き込まれ、妻を惨殺された弓削玄之助。妻が隠したとされる念書を求め、迫り来る刺客たちに立ち向かう玄之助の武器は、必殺の剣「鐔落し」と瓦版。命のやり取りや、結ばれるはずもない恋など、現代小説より心情の動きが濃く、一編ごとに深く溜息。
2011/05/12
犀門
#138★★★★★国元で惨殺された妻の残した言葉を元に江戸で真相を探る玄之助。刺客と酒を酌み交わす件は如何かと思うが、瓦版の書き手という設定は面白かった。
2010/12/06
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