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オルゴォル

オルゴォル

オルゴォル

作家
朱川湊人
出版社
講談社
発売日
2010-10-01
ISBN
9784062165693
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オルゴォル / 感想・レビュー

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射手座の天使あきちゃん

50年以上昔の人のひた向きな願いを閉じ込めたオルゴールを託された小学生4年生のハヤト君  両親は離婚しており、母親の新しい恋を心配し、父親の再婚に驚きつつ、「願いよ叶え」と初対面のサエ姉さんと旅に出ます、はたしてオルゴールの奏でるメロディーや如何に!? うん、単純明快いいですねぇ(笑)

2011/06/15

文庫フリーク@灯れ松明の火

個人的殿堂入りです。『風化させることなくしっかり心に刻む』『人の痛みをわかろうという気持ち』まさしく電撃ガール・サエさんの『本を読まんのは、もったいないことやで。それこそ宝の山なんやから』です。読んでいる時は著者が誰であるかすら忘れていました。痛み伴うこの作品は、自然に今年3月11日以降の日々に想いを馳せ、静かな涙誘い、最後の見開きページで頬濡らします。読む側も迂闊に触れられぬ事柄。書き手たる朱川さんにも繊細な配慮と覚悟要したことでしょう。→続く

2011/04/09

kishikan

良い話だったな。大事な人、大切にしなければならないもの、そして忘れてはならないもの、いっぱい、いっぱい感じさせてくれる。小学生のハヤトが、トンダじいさんからの大切な預かりもののオルゴールをもって、東京から離婚した父親の住む大阪を経て鹿児島への旅に出る。出会う人や様々なものを見て、心をゆすぶられながら成長していく姿を描く素敵な物語だった。鹿児島市内で迷子になった時助けてくれた、半そでの白シャツの男の人とラスト部分の話は、朱川らしさが覗いて、圧倒的な感動!

2011/01/04

しろいるか

朱川さん初読み。とてもいい作品と出会えました。10歳の少年・ハヤトが東京-大阪-広島-鹿児島と旅する中で色々な人と出会って、色々な物を見て成長していく王道ロードノベル。大阪までの一人旅などは、同じ年頃の子どもがいるので親の目線でハラハラしてしまったし、父と母がそれぞれの生活を築き始めた孤独感には切なくなったり。ミチコさん、サエさん、それぞれに背負うものがある二人の女性がまた良かった。オルゴールを無事に送り届けるまでのくだりはファンタジーのようで最後は泣きそうになった。これは大人のみならず子供にもオススメ!

2011/09/13

ちはや@灯れ松明の火

レアカードよりきらきら輝くものがある、この胸の中に。時を閉じ込めたオルゴールを届けに、東京から大阪、広島を越えて鹿児島へ、どんなゲームよりドキドキが止まらない春休みの冒険。空気を読むことと人の心を思いやることは全然違ってて、事故や戦争が奪った命はどれだけ重いんだろうって震えて、カタチが変わっても家族の絆は消えないんだと分かって、自分が考えたことを話せる友達っていいなって思った。レベルアップ、できたかな?嬉しい時、ちょっと悲しい時、ふと懐かしくなった時、心の奥で音色を奏でるオルゴール。ずっと、忘れない。

2011/05/31

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