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首都感染 (100周年書き下ろし)

首都感染 (100周年書き下ろし)

首都感染 (100周年書き下ろし)

作家
高嶋哲夫
出版社
講談社
発売日
2010-12-17
ISBN
9784062166409
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首都感染 (100周年書き下ろし) / 感想・レビュー

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旅するランナー

ウイルスパンデミック小説。日本政府による先手先手の決断、首都封鎖を描く。新型コロナウイルス感染の現状そして未来を予見する。実際に第2波・第3波が憂慮され、強毒性に変異する恐れもある。その時、政府はこの小説のような即断即決による強権を発しえないだろう。やはり怖い。引用される寺田寅彦の言葉「ものを怖がらなすぎたり、怖がりすぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることはなかなかむつかしい」が心に染み入る。ウイルス対人間、永遠に終わらない戦い。この小説は、それに対峙するための知識・心構え・理性を読者に与えてくれる。

2020/05/17

ぶち

読友さんのレビューで手に取った本です。10年前に執筆された小説なのに、まるで現在のコロナウイルス騒動のドキュメンタリを読んでいるような錯覚を覚えます。先日、都知事が東京都のロックダウンの可能性に言及していましたが、この小説ではまさにその首都閉鎖が実施されます。毅然と決断し実行する総理大臣と厚労大臣、元WHOの医師の活躍によって実現しましたが、現状の東京で果たしてうまくいくのか...住民の欲望と自制、政治指導、医療者の権限と行動などなど、さまざまなテーマを含んだ社会派ミステリーであり、医療ミステリーです。

2020/03/28

みかん🍊

10年前の本ですが、今の状況を予言していた様です、しかし、今の日本には瀬戸崎総理も高城厚生労働大臣もいない。毅然とした態度と判断力で経済より国民の命を守る事を優先できるそんなリーダーが居てくれたら。60%の致死率を持つウイルスが中国で発生、元WHOの感染スペシャリストの指示で日本は直ちに中国からの帰国者を隔離し水際対策が成功したが、中国大使館の家族により都内に感染者を出してしまう、都内を都市封鎖し地方に一切感染者を出さないという対策によりウイルスと戦う。今のコロナ感染と照らし合わせ恐ろしいです。

2020/04/11

モルク

サッカーw杯が中国で開催され、中国そして日本も勝ち進む中、雲南省で新型インフルエンザが発生した。致死率60%であるにも関わらず中国はw杯を継続成功するため隠蔽する。封じ込めも失敗しw杯帰国者を中心に全世界に拡散していく。いち早く事態に気づいた日本は空港での中国帰国者の隔離→空港閉鎖→全小中校を休校→首都封鎖へと動く。現在の状況とリンクすることの多さに驚く。感染者が東京に限られてはいないから首都封鎖はないだろうが、恐ろしい。総理の英断で素早い対処が次々と行われる。あらゆる批判に考慮しオリンピックも考えて→

2020/02/29

七色一味

読破。ネタバレあり。頁をめくると、あとはもう一気に物語の世界に。強毒性H5N1ウィルスの爆発感染とそれを何とか封じ込めようとする人類との戦い──って、これだけで既にネタバレじゃん! 展開自体はスピーディ。あまりにもスピーディ過ぎて、日本の政治において、こんなにスムースに話が進むはずないじゃないか!と、ちょっと苦笑。まぁ、そういう部分はあるけれど、これは実際起こってもおかしくない話なだけに、ちょっとゾッともしますね。

2015/03/11

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