KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

わたしの茶の間

わたしの茶の間

わたしの茶の間

作家
沢村貞子
出版社
講談社
発売日
2011-02-01
ISBN
9784062166973
amazonで購入する

わたしの茶の間 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

きりぱい

お昼に豚カツを食べてきた夫の晩ご飯には、予定のビフテキをひっこめる気遣いをし、「料理は、夫が食べるためにこしらえるもので、その料理を食べるために夫がいるわけではない」と、なかなかはっとするようなことをさらりと言ってくれちゃう。人並みの暮らしというものを説いた「新婚世帯やりくり法」なんて、忘れていた謙虚な気持ちを取り戻す気分。物の考え方や人とのつき合いに総じて自分の芯と思いやりが感じられ、気風と生き方が気持ちいい。それにしても女優といい、料理といい、読んでいてたまに高峰秀子と混同してしまうのは私だけかしら。

2014/10/09

ひえやす

本の中に出てくる食べ物が、素朴だけどどれも美味しそうなこと。表現がすごくいい。「おひたしの花ガツオは夢のように薄く削る」、、、スーパーの安物でも美味しく感じる貧乏舌だけど、いつかそんな夢のように薄い花ガツオを、うだるような真夏の暑い夜、よ〜く冷えたお豆腐にどっさりかけ、ぽっちりお醤油をかけ、わしわし食べてみたい。お腹が空いているので食べ物の話しが好く印象に残った 笑

2016/01/25

おさと

昭和の時代に「老害」とか「積読」とか使っていらっしゃる!

2023/06/27

まいさん

女優の沢村貞子さんのエッセイ。沢村さんのエッセイはユーモアがあり、カラッとしていて愛情深く、そして潔さがある。「人並みの暮らしとは、他人と同じ暮らしをすることではなく、今のあなたにふさわしい、個性のある人間らしい暮らしのことです」「齢をとったら、人を支配するのではなく、自分自身を支配する努力をしなければいけない。それが老人が生きてゆくうえでの最大の秘訣だと思う。」考えさせられる。

2018/01/08

あきこ

日常の出来事から作者が感じたことを綴ったエッセイ。自身では下町育ちのおせっかいなどど言っているが、その視点は正しく厳しい。読んでいる方はスカッとするものがある。昔に戻ることはできないけれど、作者の感じる通り昔の方が日本人らしい良さを失っていなかったように思うのは私だけではないはず。ある意味、男らしくさっぱりした沢村さんだが、ご主人に対する愛情、世間に迷惑をかけないようにとの配慮など細かな気づきは女性らしさにあふれている。しかし、お手伝いさんに気兼ねして犬を手放した話は、犬好きの私としては納得できなかった。

2015/12/28

感想・レビューをもっと見る