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子規、最後の八年

子規、最後の八年

子規、最後の八年

作家
関川夏央
出版社
講談社
発売日
2011-04-02
ISBN
9784062167079
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子規、最後の八年 / 感想・レビュー

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KAZOO

正岡子規の晩年を書かれていて読んでいて、NHKのドラマの「坂の上の雲」でのイメージがダブってしまいます。関川さんのは、谷口ジローさんとのコラボの本を読んでいましたがやはり原資料をよく読み込んでいるということがわかります。この本も大部でしたが様々な情報でわかっていることが多くすんなり読めました。

2016/04/05

メルセ・ひすい

15-25 「文學界」一葉宅 アマリの美女 鉄火肌の女将 カリスマ的「つめたい炎」一葉は一見して慎み深い風情の美貌の女 しかし、冒険好きで自宅に集まる青年達との会話で興が乗れば強靱な皮肉的側面がそれは長く保たれた半井桃水への愛の一途さの裏返し…子規は28歳で結核を発症し、35歳で逝った正岡子規。激しい痛みに堪えながら旺盛に表現する彼の病床には、漱石・虚子など多くの友が集った。近代日本の文芸表現の道筋を決めた、その“濃密な晩年”を描く。

2011/06/18

engawa

読んで驚いたこと。清水次郎長の養子で「東海遊侠伝」の著者天田愚庵と子規が知り合いだったこと。「今中の思想」の三井甲之が、子規の影響を受けていたこと。子規の「写生」から「今中論」へは「奇形的」にたどりつくとあるが、もう少しつっこんでほしいところ。面白くて一気に読んだが、この人の明治ものでは、やはり谷口ジローと組んだ「『坊ちゃん』の時代」が一番?

2011/07/08

スエ

28歳で結核を発症し、35歳で亡くなるまでの、正岡子規の物語。晩年と呼ぶには若過ぎるけれど、だからこそ文芸にかける情熱に心打たれる。漱石に宛てた、てらいのない文章に涙。「僕はモーダメニナツテシマツタ。毎日訳モナク号泣シテ居ルヤウナ次第ダ」。いっぽう病床での8年とはいえ、ユーモラスなエピソードも満載だったりする。それこそ、神経症に悩まされた漱石の文章にも見られる「俳味」なんですね。特に子規が亡くなる明治35年の「最後の恋」は、なんとも微笑ましい。死を前にしてこんな文章が書けるのかと。。。

2011/04/30

正岡子規以外の人物、時代背景についてもわかりやすく読めた。手紙や記録、筆者の考察から最後の八年をしっかり味わうことができる。

2012/05/05

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