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わたしの彼氏

わたしの彼氏

わたしの彼氏

作家
青山七恵
出版社
講談社
発売日
2011-03-01
ISBN
9784062168083
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わたしの彼氏 / 感想・レビュー

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優希

不思議な雰囲気の作品でした。誰が彼氏なのかはよくわかりません。優しくて受け身の鮎太郎が色々な女性たちに翻弄されていく感じかなと捉えました。それなりに恋愛はしてもうまくいかないのが何とも言えずむずがゆいところです。刺されたり貢がされたりいいことなし。特にサッちゃんという高校生には貢ぐだけ貢いで、必要なくなれば捨てられるという悲しい恋仲でしたし。それでも静かに受け入れようとする鮎太郎がいじらしいです。タイトルの割に何故鮎太郎が語り手なのか読み始めて分かった感じです。全体的に曖昧ですが不思議と心地よかったです。

2014/09/01

あつひめ

ダサ男が苦悩する物語は数々あれど、ルックスも性格もいいのに女運が無いっていう設定もなかなか面白い。姉たちも自分の弟が美男であることも理解しちょいと自慢な弟。そしてかかわりあう女たちもかっこよすぎるが上に心配も多く不安ばかりを募らせる。ただ鮎太郎自身があまりにも優柔不断ではっきりしない性格の持ち主…と言うところが女たちをつけあがらせてしまうのだろう。その人の良さがチャームポイントでもあるのかもしれないけど。こんな女たちには出会いたくないなぁ~と思いつつ振り回される鮎太郎に同情もしつつ…読み終えた。

2012/03/18

ななみ

何かよくわからなかったです。 私の理解能力が、ないだけやと思いますけど。 自分自身のことを誰かに語ってると、その事が現実に起こったにもかかわらず、現実味がなく他人の出来事のようである。ってとこは共感でした。

2015/04/20

だんたろう

なんとなく、町田康の「告白」に重ねて読んでしまった。主人公の名前も似ているし。人間の行動の根源となるものを描いているのか?主人公の場合は幼少期の姉たちに囲まれた環境。そこから続く思考や行動のパターン。それは脱却するべきものではなく、受け入れるべきものだと思う。その上で如何に取りはからうかが重要なのだろう。強さも弱さも、すべて引き受けることが成長を促す。そして、本物のその人になっていくのだろう。

2013/02/09

nyanco

イケメンで優しい鮎太郎。なのにどうにも女運が悪くて、変な女に引っかかっては振り回される。う~~ん、今時の男子大学生ってこんなに女の子に優しいの?そこが引っ掛ってしまってダメな鮎太郎が受け入れられない。 DVされたり、たかられたり…嫌って言えない体質?小さい頃から3人の姉の不条理を受けて育ったから?登場する女達は実にしたたかで強く美しいのだけれど、どうにも鮎太郎が…彼の行方が気になってサクサクと読めたのだが今時男子ってこんななの?という思いだけがつきまとって作品を楽しめなかった。続→

2011/04/02

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