「けんぽう」のおはなし
「けんぽう」のおはなし / 感想・レビュー
紫 綺
人間一人ひとりを、かけがえのない存在として、大切にする社会。それを一番大事にしていこう、というのが日本の「憲法」。憲法の大事さを小学生にもわかりやすく説いている。強引な改憲に警鐘を鳴らす絵本だね。
2015/05/02
パフちゃん@かのん変更
憲法は国や政府が守るべき決まり。権力者が暴走して国民を意のままに動かしていいはずがない。終戦時10歳だった井上ひさし氏。戦争中は「おまえたちは20歳まで生きられない」「お国のために死ぬのだ」と言われてきた。終戦の日見上げた空にはB29も飛んでいなくてきれいな青空だった。本当に生き残った人々は幸いでした。召集令状1枚で戦地に駆り出されるような愚は絶対にやめてもらいたい。
2016/06/26
とよぽん
何の議論も検討もなく、閣議決定で着々と戦争の準備が進められている。日本中がサッカーワールドカップで熱狂しているときに、岸田政権は抑止力を盾に防衛費を倍増させ「戦略3文書」を発表した。しれっと。そしてアメリカの大統領に忠犬ぶりをアピールして来た。そんな今だからこそ、恒久平和を誓った日本国憲法の理念を再確認して、井上ひさしさんが力説する「どんなもめごとでも、ことばのかぎりをつくせばしずまると、わたしはしんじています。」という道を進まなければ・・・。
2023/01/28
ぶぶ ひこ
あとがきを書いてるのが、大江健三郎さん。「その人間一人ひとりを、かけがえのないそんざいとして、たいせつにする社会。それをいちばんだいじにしていこう、というのが日本の『けんぽう』です。」しっかり生きて、とこころに決める。けんぽうは、国や政府が、まもらなくてはならないきまり。小学生に分かりやすく語った、井上ひさしさんの絵本。絵もかわいい。私の愛読書が増えた。
2024/05/27
ヒラP@ehon.gohon
11年前に出された絵本です。 当時ならば、この絵本を教科書のように掲げられたかもしれません。 現実に近い理想感があったように思います。 でも、この十年ほどの間に何が起きたでしょう。 この数年の間に何が起きているでしょう。 そして現在はどうでしょうか。 「憲法」そのものの扱われ方がな変わって来ました。 この状態の中でこの本を読んだら、現実との差異に疑問も出るでしょう。 子どもたちは、その疑問を大切にしなければなりません。 大人は、その疑問に応えなければいけません。
2023/01/18
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