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風を断つ

風を断つ

風を断つ

作家
池永陽
出版社
講談社
発売日
2011-07-20
ISBN
9784062171014
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風を断つ / 感想・レビュー

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gokuri

用心棒でありながらも武士として「二言はない」潔い矜持をもった姿は、ステレオタイプながら読んでいてもも清々しい。対峙する藩士たちや、かかわりをもつ町人、役人、女たちもわかりやすいキャラクターで、時代劇にそのままなりそう。ただ、話の展開上とはいえ、あまりに多くの人々が亡くなっていくのが、さびしすぎる。

2021/06/21

あかんべ

本人は子供好きな寺子屋の師匠。命を守ろうとするが、戦ってるすきに命を落とす人々。ああ、いい人が死んでしまう。特に伊集院の死は切ない。

2011/08/31

とわとわ

一章の終りで必ず人が死ぬ。一片一片は面白いけど、一冊としてよむと、単調な気が。どの人物が死ぬか、章のはじめで大体分かるし。 嫁さんをはじめ、各人物はイキイキしてる。主人公のうだつが上がらない感じのキャラもいい。

2012/03/11

nori

久しぶりの池永さんなんだけど、こういうの書いてたんですね。変わった嫁さんが出てきて「ほのぼの系時代小説」かなと思ってたら、結構リアルで生臭い「そのまんま系小説」でw これはなにを言いたいのかな?あの天然な嫁さんを配置した意味がまったくなくなってるようだけど・・・。実は、前半の下駄屋の鬼瓦の章で読むのを止めようかと思った。あの理不尽さ(ストーリー的にも)はないわ。フォローもないしね。

2011/11/05

あきこ

寺子屋の先生、浪人三四郎。心優しく、剣の腕は一流。ひょんなことから幕府と島津に追われる鉄砲士をかくまったことから、次々と果し合いに巻き込まれていく。子供を愛し、妻を愛する普通の生活者の反面、勝負を挑まれれば受けてたち、血を流す。時代物小説には付き物だが、どうも人が死にすぎる。そんな時代の武士や人々の悲しみが物語の奥を流れ続け、悲しみを断ち切るために消えていく一生。読後、少し悲しくなる。

2011/08/23

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