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ピョンヤンの夏休み――わたしが見た「北朝鮮」

ピョンヤンの夏休み――わたしが見た「北朝鮮」

ピョンヤンの夏休み――わたしが見た「北朝鮮」

作家
柳美里
出版社
講談社
発売日
2011-12-16
ISBN
9784062172486
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ピョンヤンの夏休み――わたしが見た「北朝鮮」 / 感想・レビュー

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幹事検定1級

朝鮮半島出身の祖先を持ち在日韓国籍の柳さんが、祖父の故郷北朝鮮訪問記です。今から約10年前の訪朝ですので、だいぶ街並みは変わったのかもしれません。今も尚休戦中で、最近は予断を許さない緊張感が高まっている中で21世紀初頭に可能性が感じられた南北統一は実現するのでしょうか。(図書館本)

2017/06/28

秋 眉雄

訪朝一度目の切なさ、二度目の湧き上がる想い。それらの章もホントに良いですが、しかし、この本は先へとつながるものが、決して途切れないものが感じられる三度目の訪朝の章がなんとも言えないほど良いです。どの登場人物も綺麗な心を見せてくれます。これはただの旅行記ではありません。そうしているのは北朝鮮の風景から自分の暮らしてきた風景、あの時の感情から今この時の感情、それらが自由自在に行き来する重層的な物語だからでしょう。想像以上に北朝鮮のことも窺い知れ、すごく面白かったです。

2020/08/14

雲をみるひと

柳美里の朝鮮訪問記。自由旅行が許されない地なので、訪問地などは他の北朝鮮本と同じだが、作者の半生、バックボーン、個人的人間関係をベースにした内面の思いを多く挿入することでユニークな内容になっていると思う。いずれにしてもかなり朝鮮にシンパシーを寄せる書き方になっており、それを許容できる人にはよい作品だと思う。

2021/08/29

はる

在日の方から見た北朝鮮。日本人が感じる北朝鮮も在日の人から見た北朝鮮もきっと真実なのだと思う。そして、北朝鮮だからとか韓国だからとか言わずに良いところは認めあうと言う事が大切なのではないかと思う。

2019/07/06

TATA

北朝鮮の旅行記かと手に取ってみたが、作者のルーツを求める長い旅路でした。個人のアイデンティティの根本の構成要素の一つとして国家のアイデンティティもあるわけで、その意味では作者の衝動は理解できるもの。日本からは隔絶した彼の国だが、そこに息づく人たちの姿形だけではなく、何を思うかというところまで想いを巡らせることのできる一冊でした。

2016/06/12

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