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人生オークション

人生オークション

人生オークション

作家
原田ひ香
出版社
講談社
発売日
2011-10-21
ISBN
9784062172875
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人生オークション / 感想・レビュー

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よんよん

不倫、傷害、離婚の後1人暮らしになった叔母と就職出来ず実家住まいの瑞希が、人生再出発して行くまでの「人生オークション」と愛することと結婚が結びつかない相手との関係を清算して一歩踏み出す美子の「あめよび」二編。原田ひ香さんの話はいつも元気もらえる。一気読み。

2022/10/10

J D

 原田ひ香さん、好んで読む作家さんだけど、なんか最近お金の話が多くて少し嫌気が差していたので思い切って以前の作品を読んでみた。そしたらなんと「人生オークション」は、ヤフオクで不用品を売りさばかながら人生を立て直す話だった。そういうのが嫌で手に取ったのに、そういうのだった。ついてない。もう一編「あめよび」原田さんらしいラジオネタ絡み。まずまず。他にも読んだことない作品があるので納得行くまで読んでみたい。原田ひ香さん、やっぱり好きなんだけど、株や金儲けの話はもうやめてほしいんだけどな。

2024/11/10

taiko

表題作「人生オークション」不倫の末、傷害事件を起こした叔母りりこと、就職難でバイト生活を送る瑞希は、単身生活を始めたりりこの不用品を、オークションで売ることにした。…ポップな装丁からは想像し難い、かなり考えさせられるいい話でした。異端な二人が、生きにくい世の中で少しずつ再生していく様子を、サラリと読みやすくまとめられた感じ。好きですね、この感じ。著者の本に外れなしです。もう一つの短編「あめよび」は、かなり切ない。ゴリちゃんには、もっとしっかりして欲しかったけど、仕方なかったのかな~

2016/09/22

lonesome

原田ひ香さんの本を初めて読んだけれど、この二つの中編の切なさはとても好きな切なさだった。「人生オークション」は、時折笑わせられつつひょっこりヒヨ子の言葉に泣きそうになりながら瑞希とりり子の関係に頷いた。「あめよび」の二人の関係は、はじめ希望を抱いて読んでいただけにその後の展開にリアリティを感じて切なくなった。得てして、失った過去やもう届けることの出来ない気持ちに思いを馳せるとき、後悔とは違う切なさを感じるものだ。何だか、こうはしていられないなと好きな人に好きだと伝えたくなった。

2014/04/17

扉のこちら側

初読。就職が決まらなかった主人公が、不倫から刃傷沙汰を起こしたおばの自宅の整理を手伝うことになる。かつて手に入れた欲しかったものを処分するおばと、無為に過ごす日々の中、欲しいものを探す主人公の話。一緒に収録されている「雨が降った時の予備」のような生き方の男との恋愛を描いた「あめよび」も良かった。

2013/01/19

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