セロ弾きのゴーシュ
セロ弾きのゴーシュ / 感想・レビュー
匠
藤城さんの影絵で読んだ『銀河鉄道の夜』がとても素晴らしかったので、こちらも読んでみた。さまざまな動物の今にも動き出しそうなリアルな描き方がとてもいい。ゴーシュの成長と成功はもちろんだけど、透明感のある影絵がこの宮沢賢治の作品に本当にぴったりくる。そして以前別の絵本で読んだ時のゴーシュとはキャラが少し違っていて、ただただ優しいお人好しじゃなく、どこか素っ気無い感じのゴーシュに人間味をすごく感じて面白いと思った。
2014/01/23
やも
【銀河鉄道の父】を読んで、宮沢賢治の本を読んでみたくて。タイトルしか知らなかったこちら、ちょっと戸惑いながら読んだ😂これはよく考えられた話なのか、思うままに書いた話なのか🤔セロ弾きのゴーシュはセロを弾きのが下手っぴ、楽団の足を引っ張るお荷物になっている。性格もちょっとツンデレというか…いきなりキレたり、恋しがったり、ゴーシュは不器用なんだね🤣ゴーシュのキャラが癖強くて(え?なんでそんな言い方する?)って思いながら読み終えた🙄
2022/12/20
hirune
お馴染みの物語、素敵な絵本でした♪ゴーシュの何気ない優しさと動物たちの触れ合いが温かい。藤城清治さんの影絵はカラフルで色使いも造形も雰囲気があってとても綺麗、物語にぴったりですね。動物たち可愛いなぁ♡
2021/07/19
紅香@とにかく積読減らします💦
宮沢賢治さんと藤城清治さん、夢のようなコラボ。動物が沢山でてきて可愛い。その緻密さが宮沢賢治さんの世界を寸分も壊さないで藤城さんの世界も押し広げている。。今回、印象的なのは、罪もない動物たちに当たるゴーシュ。人は理想と現実が噛み合わないとどこまでも残酷になる。それと同時に解決さえすれば人をも救う。そんな 身勝手さを弱さを誰もが持っているのだと。それが表情であり豊かさでもあるのだと。また素敵なコラボがあったらぜひ読んでみたい。
2016/02/21
ヒラP@ehon.gohon
紙芝居の「セロひきのゴーシュ」を演じました。ところどころに出てくる音楽が知りたくて、手に取った一冊です。 童話の中に、譜面に当たるような箇所は出てこないのですが、ゴーシュという人間像が良くわかりました。 藤城清治さんの影絵は、この絵本に関して言えば、他の作品よりは控え目のような気がしますが、表紙の絵に全力投球しているように思いました。 ゴーシュを奮い起たせたのは、間違いなくネコを相手にした「印度の虎狩り」だと思います。 情感のある絵で文章を包み込んでいる、他の絵にも背景としての趣がありました。
2021/01/18
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