プランツ・ウォーク 東京道草ガイド
プランツ・ウォーク 東京道草ガイド / 感想・レビュー
やすらぎ
いとうせいこう氏と柳生真吾氏の東京道草ガイド。「表参道」3世代のけやき並木。ヒルズ前の古木。「押上」動ける植物、移動式野菜畑。「駒込」染井吉野の地。あと何回桜を見られるか。切なさを乗り越え有限は素晴らしいことを知る。願わくは花の下にて春死なん。「上野公園」明治9年開園。江戸の風情が残る不忍池の蓮の花。根津の空き地は昭和の原風景。…娯楽が少なかった頃、植物を愛でたり山野を散策していた人々。東京にも様々な植物がある。生活に疲れたとき、その喧騒の隙間に咲く花を探し歩いていると、一瞬でも自然体に戻ることができる。
2021/04/30
アナーキー靴下
いとうせいこうと柳生真吾さんが東京の町を「見るだけガーデニング」しながら散歩する、その会話をまとめた本。押上から始まり12箇所、それぞれ散歩ルートは載っているものの、写真は口絵に少しあるだけで、本文中にはない。が、私も植物好きな友人といつもこんな感じに散歩していたので、写真がなくても情景が目に浮かび、会話に入りたくなるような臨場感。初めて知ることもたくさんあったし、最高にエキサイティングな本だった。(この本がきっかけで柳生真吾さんがお亡くなりになっていたことを初めて知りました。本当に残念です。)
2020/08/24
Kei
偶々、図書館で借りていたのですが、ベランダー放映と柳生さんの訃報が重なってか、図書館から早く返せコール。柳生さん、八ヶ岳倶楽部、心配です。どうぞ安らかに。
2015/05/26
マカロニ マカロン
個人の感想です:B+。この本を持って都内の植物散歩をしたら楽しそうだ。いとうさんと柳生真吾さん(俳優柳生博さんの長男、NHK趣味の園芸のキャスター、2015年死去)が2010年に都内各地(スカイツリー建つ前の押上、六本木、四谷外堀公園、上野、根津等)を路地の鉢植、並木、ゲリラガーデン等を観察していく。ガーデニングは育てるだけでなく、見ること(道草)も立派な参加という言葉に大いに共感。TDLとシーをひたすら植物を眺めて歩くというのも楽しそうだ。珍しい木や植物があり、保全するキャストの方々のご苦労も感じた
2022/03/22
もっか
ゆるゆる植物見聞録。プロとマニアの植物の見方が違って面白いです。牧野博士も降臨しているのでは。真似して街歩きしたら楽しそう。他の方のレビューに写真が少ないとありますが無いことにより想像力が湧き、時にググり、実際に地図に載っている場所を訪れたくなるのだと思います。
2013/05/23
感想・レビューをもっと見る