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鷹のように帆をあげて

鷹のように帆をあげて

鷹のように帆をあげて

作家
まはら三桃
出版社
講談社
発売日
2012-01-24
ISBN
9784062174473
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鷹のように帆をあげて / 感想・レビュー

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ゆみねこ

親友の死の悲しみから中々立ち直れない中学1年生の理央が、ペットショップで出会った鷹を育て始める。鳥は生まれながらに飛ぶわけではない。鷹を飛ばす為の努力と、理央の成長。とても爽やかで、良かったです。読み友さんの感想で手に。

2017/01/12

seri

読友さんの感想から手に取った、初めましてのまはらさん。威風堂々、青い空に舞う鷹のように。自然、野生の甘くはない現実と命の重み。読みやすくも爽やかな読後感。素敵な児童文学でした。周りの人たちや九州弁での会話があったかくてほっこり。鷹匠って言葉は知っていたけど、すごい仕事です。人は空を飛べないけれど、だからこそ空を思う。いなくなってしまった人を思う。心は、帆をあげるように帆翔する鷹と共に。想いはどこまでだって届くはず。だから、風に向かって今日も立とう。空を、青くて抜けるような空を、仰ぎたくなる話です。

2014/02/03

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

「高く!もっと高く!」モコと名づけられた飛べない鷹と、ある出来事をきっかけに前に進めなくなっていた理央。果たしてモコは飛ぶことができるのか・・?先日野生動物を好奇心だけで飼ったがために大変な目にあったという話を読んだだけに、同じようになりはしないかとドキドキしながら読みました。が、とりあえずは安心しました。少々出来過ぎかな?とも思えましたが、理央たちの真っ直ぐなところに元気をもらえました。たまにはこういう話も良いですね!読了感の良い青春小説で私は好きです。モコが可愛かったです!★★★★

2012/05/30

エンブレムT

すんなり広がる大地の上を優しい風が吹き抜けていくような・・・『正統派児童文学』というにふさわしい物語でした。舞台となる九州の風景に対しても、真っ直ぐ前に進むことしか出来ない不器用な子供たちに対しても、作者の包み込むような視線が感じられました。親友を失った中学生の理央。飛べない鷹を育てることによって自らも「帆翔」していく様は、素直に心に響いてきます。柔らかく瑞々しい感受性を中二病方向にいかずに描きだされると、どこか眩しくこそばゆい感もあるのですが、心が澄んでいくような読後感は、やっぱり心地よいと思いました。

2012/05/05

しろいるか

表紙絵を見てすぐ、以前テレビで見た女子高生の鷹匠を思い出した。やはり作者もその彼女にインスパイアされて書いた作品だと言う。中学生である理央が鷹を飼いたいなんて突飛すぎると思いきや、理央が大空に鷹を飛ばせたいと思う強い動機があり、それが、ままならない鷹の訓練のモチベーションに繋がっている。鷹の飼育に協力する幼馴染の康太や、クラスメートの舞子、理央の両親や康太の母など、周囲の人々の温かい九州弁と見守る目に心を打たれる。『追い風に乗ってもあおられてコントロールを失うだけやけど、風に向かっていったら高く飛べる』

2013/12/10

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