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私の中の男の子

私の中の男の子

私の中の男の子

作家
山崎ナオコーラ
出版社
講談社
発売日
2012-02-24
ISBN
9784062174589
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私の中の男の子 / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

地味に意外と好きなナオコーラさんです。ユルく感じる時もあれば、意外とキリリとシリアスな内容にホワっと引き込まれます。今作はまさしくタイトルどおりな内容でした。正直、読了した今でもテーマが「性同一性障害」なのか、ピンとはきておりませんが、女性のカラダを持ちながらも、‘オンナ’としてか‘オトコ’に憧れるのかの複雑な心境を、とても自然に書きあげる作者さんのテクニックに脱帽です。女性作家の主人公「雪村」さん、編集者の「紺野」さん、友人の「時田」君と個性豊かな人物での展開は、リラックスしながら十分楽しめました。

2014/09/26

ぶんこ

19歳で小説家デビューした雪村。自らの女性性排除したいと強く願いすぎていて、極端になっていく過程が怖かった。髪を切ったりネクタイをしてみても、中身はあまりにも女性でした。ネットで「ブス」と騒がれても、どこに訴える事も出来ずに我慢すべきとは。そういえばリアル世界では、セクハラ、パワハラ、モラハラと批難される事がネットでは許されている。何だかおかしい。ネットでは激しく中傷されたから極端に突っ走った面もあるのかな。(手術をした事も含めて)辛いばかりでは読めなかったところに時田君、服部さんがいてよかった。

2016/11/07

なゆ

19歳で作家デビューした雪村の、性別やコンプレックスについてあれこれ考えながらの迷走、そして辿りついた答え。〝女性作家〟ということを意識させられるのを拒み、男の子のようなジェンダーフリーなヴィジュアルに強くこだわるが、性同一性障害ではなく。でも、そこまでするか?と思わないでもない行動もあり、雪村の危うさから目が離せなくなってしまう。好きになるのも付き合うのも男性というのも、なかなかに謎。それでも、小説を書き続ける雪村を確立するためには、そうするしかないのだろう。巻末の著者イラストも雪村的な遊び心なのかな?

2014/08/21

ももんが

★★★★☆自分の性別に疑問を持ったことはない。女として生まれたし、女として可愛くみられたいと思う。でも作品の最初に雪村が19歳で作家になって初めて性別ができびっくりしたことに惹かれた。男だからとか女だからとかというのが重要なことではなくて自分自身が責任を持って生きることことが大切なのかな。自分も雪村のように逃げて生きていた部分共感出来る所がある。私にとってスーっと体に染み込んでいく作品。

2019/10/13

らむり

作家さんサイン会でのファンの心得が分かった。

2013/11/11

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