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朱龍哭く: 弁天観音よろず始末記

朱龍哭く: 弁天観音よろず始末記

朱龍哭く: 弁天観音よろず始末記

作家
西條奈加
出版社
講談社
発売日
2012-02-01
ISBN
9784062174664
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朱龍哭く: 弁天観音よろず始末記 / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

表紙手前、三味線と撥を手にした娘。姿も気性も粋な長唄のお師匠、高砂町の弁天と呼ばれるお蝶。その後ろ、長柄の棒(笑)を手にしたやさしげな武家の若妻。お蝶の仲間に、観音と言わしめた義理の姉・沙十(さと)。奉行所与力だった父・榊安右衛門が早逝した妻との間に授かった兄・安之。のちに辰巳芸者の鉄火肌・おきさとの間に授かったお蝶。血の繋がらぬ兄は妹思いであるが、風貌・物腰がもっさりとした大男。妻の沙十もおっとりと呑気に見える上、加えて森見登美彦さん『聖なる怠け者の冒険』玉川さんを上回る方向音痴の天才。父・安右衛門を→

2013/06/26

kazu@十五夜読書会

辰巳芸者の娘で長唄師匠のお蝶と、お蝶の兄安之のもとに嫁いだ沙十は、物腰穏やかな色白美人のおっとりした外見とは裏腹に、実は薙刀の達人で方向音痴。人呼んで“弁天観音”美人姉妹と、次々と現れるクセ者の男たち。一本気な枡職人、ワケあり破戒坊主、無愛想な若党、好色な若旦那。かしましくも賑やかな日々の裏、亡くなったお蝶の父親が遺した《あるモノ》を巡り、幕府転覆を狙う巨悪の影が二人に迫っていた…。お蝶と沙十を中心に物語りは展開するが、ミステリー仕立てで途中誰が味方か敵なのか?一番の曲者はお蝶の兄安之だった。

2013/05/22

紫 綺

長唄師匠のお蝶「高砂弁天」と行動力溢れる天然ボケの義姉、でも薙刀の達人、沙十「観音さま」の二人が大活躍する、スカッとする痛快時代活劇!!小さなエピソードを交えながら、根底にはビシッと大きな本筋が通っていて楽しかったー!!シリーズ化の予感♪

2012/07/20

ドナルド@灯れ松明の火

高砂弁天と呼ばれるお蝶と、観音に例えられたお蝶の兄嫁沙十をとりまく謎解き。卒中で亡くなったと思っていた父親の忌も明けない内からお蝶が狙われる。お蝶の周りの男たちがそれぞれ怪しくみな敵ではないかと思わせるその心の描写は上手で、引き込まれてしまう。沙十の仕込み薙刀も冴えわたり後半は一気に読ませ、しかもどんでん返しもあり満足の一冊。ぼんやりと見える兄が実は凄腕だったという、兄夫婦の設定は面白い。西條さん、相変わらず登場人物の設定やプロット組み立てが上手である。続編を期待したい。

2013/05/23

きりこ

聡明で気品のある姉と下町育ちの威勢の良い妹。という美人姉妹が主人公。 特に姉様が格好良い。しとやかそうなのに薙刀を持たせたら強い。与力の夫がその薙刀の腕前に感動して求婚したというのが可笑しかった。妹を巡る3人の男性、誰が敵で誰が味方なのか…と途中、わけが分からなくなったけど 勿論最後は真相が明らかに。多分あの人が一番お似合いなのでは…と思いながらも、まだ二人ともそのような想いに至っていないよう…。ということで続編に期待!

2013/06/13

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