綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー 3
綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー 3 / 感想・レビュー
ばりぼー
DJ風対談&アンソロジーの第3弾にして最終巻。このスタイルの威力を発揮しているのが大トリの鮎川哲也『薔薇荘殺人事件』。作品そのものも楽しめますが、「(原稿用紙120枚という)この長さに入っているアイディアの量、数、バラエティ、全体を包むそういう遊戯精神、全部ひっくるめて犯人あてのお手本」と絶賛する有栖川氏の解説が見事で、思わず感動!その他、栗本薫『袋小路の死神』、山田風太郎『赤い靴』、島田荘司『発狂する重役』などもMJならではの選択ですね。講談社が続編を出さないなら、どこかパクってでも復活させて下さい。
2017/12/19
みなみ
綾辻さんと有栖川さんのお喋りの間に短編が入り、その後に見どころを振り返るラジオのようなミステリ・ジョッキー3作目。特に最終回は、ミステリとは何かであったり、作家としてのこだわり・美学的なものが感じられて興味深かった。今回紹介されていた作品では、栗本薫の「袋小路の死神」と鮎川哲也さんの「薔薇荘殺人事件」がお気に入り。
2022/05/18
みっちゃん
三冊ともすごく面白かった。またこういう企画をやって欲しい。
2015/10/05
ふう
MJも今回の第三弾で一区切りらしい。いちおしは「発狂する重役」。とにかくこれタイトル! ヤバいだろ(いろんな意味で)。そして本格のすべてが入っている言わずとしれた名作「薔薇荘殺人事件」も収録。いやー鮎川先生素晴らしいっす。そう言えば「安楽椅子探偵」って番組あったっけなあ。一回だけ観た記憶が。またやって欲しいわ~スカパーで一挙再放送してくれ。
2012/06/16
那由多
今のところ最終巻。いやいや、いつか復活すると信じよう。綾辻さんと有栖川さんのミステリ談義はまだ尽きぬようだから。81年当時は、まだ「クローズドサークル」という言葉を使ってなかった、というのは驚いた。用語として普及したのはいつなんだろう。鮎川哲也先生の「探偵小説は機智の文学であると同時に稚気の文学でもある」のお言葉、良いなぁとしみじみ思う。ミステリは遊び心も大切。
2019/11/09
感想・レビューをもっと見る