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我が土は何を育む (戯史三國志)

我が土は何を育む (戯史三國志)

我が土は何を育む (戯史三國志)

作家
吉川永青
出版社
講談社
発売日
2012-03-01
ISBN
9784062175524
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我が土は何を育む (戯史三國志) / 感想・レビュー

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はま

シリーズ第三弾。魏・陳宮、呉・程普、と来ての蜀・廖淳。はっきり言って、このシリーズ読むまで廖淳さん知りませんでした、もしくは1mmも記憶に残ってないか( ̄▽ ̄)第一弾からちょいちょい良い見せ場がありつつの主役だけに頭からラストまでずっと面白い。程普家族とのやり取りなんて涙もの。そして阿斗の決め台詞が美しく決まるラスト。良いシリーズでした!ハーさん、教えてくれてありがとう!

2013/06/23

ハッピーハートの樹

劉禅のセリフ、「特段に蜀を懐かしみ、心を痛めるようなことはありません」。背景が変わるだけで暗愚の象徴だったものが、こんなに深く考えさせられる言葉になりました。”土は繋がっている”。自分が根を下ろす土となる人、その人が根を下ろす別の人。また誰かの根を受け入れる土となる自分。人間もすべて繋がっていくんですね。今作では蜀の廖化が主人公です。劉備の恩に報いるため、まっすぐに生きています。本作に限らず、物語の主人公達は、真剣で情熱があって輝いています。何事にもテキトーな自分には眩しすぎるくらい。もっと頑張れ、自分。

2012/07/16

ren5000

ついに三部作の最後を読んでしまった。最後の廖淳さんはというより廖化さんはゲームで知ってる程度でこのシリーズで最も知らない人でした(笑)最後だけあって前二作とリンクしててところどころの描写で胸が熱くなりっぱなしでした。いやー面白かった。三部作セットで◎です。

2013/08/19

たこやき

廖淳という、決して武勇にも、知略にも突出したわけではない人物を主人公に、国とは何か? 絆とは何か? そういうものを描く。英雄とは言えない人物だからこそ、多くの挫折も、多くの出会いも経験し、成長し、その意義を知った。そして、何をすべきなのか、も……。国を守る、国を愛する。それは大事なこと。しかし、それは何のためなのか? 役割を終え、人々を苦しませ、憎しみを煽る存在に成り下がったそれを守る意味はあるのか? 廖淳という突出せずとも、時代の中を生き抜いた人物の視点だからこそ、その問いを深く考えさせられる。

2012/04/23

RIN

劉備の忠臣廖化将軍が半生を振り返る三国志外伝三部作の第三作(三部作と言ってもそれぞれ独立してるが)。陳宮を主人公にした第一作『我が糸は誰を操る』でデビューした吉川氏の三国志は当初からまるで主人公の眼となり耳となったかのような描写力が突出していたし、一度読み始めると止まらない物語力も秀逸だった。それが三作目になって、広がりだけでなく奥行のある物語になった、とでも言おうか。何か心の深いところをぐっと掴まれてこれでもかと問いかけられ続けた読中。愛国というとき、「国」とは?「愛」とは?を考えさせられる。おススメ!

2012/03/20

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