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哲学塾授業 難解書物の読み解き方

哲学塾授業 難解書物の読み解き方

哲学塾授業 難解書物の読み解き方

作家
中島義道
出版社
講談社
発売日
2012-04-26
ISBN
9784062176729
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哲学塾授業 難解書物の読み解き方 / 感想・レビュー

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ちさと

中島先生が主催する「哲学塾カント」の模擬授業。6つの哲学書の一部分を読み込んでいく風景を垣間見ることができます。二重化三重化した思想だったり通常の論理とは異なった論理を読み解くなんて、自己流ではとてもじゃないけどできないですよね。私は漫画でさらっと新書でさくっと入門するタイプですが、哲学者の逸話を詳しく知ってしまうと、それに引っ張られて文章との格闘がおなざりになるという厳しい指摘もございました。それが仕事とは言え中島先生の哲学者と共に考える、哲学書を一字一句大切に正確に読む姿勢は、見習うものがあります。

2019/03/02

袖崎いたる

一部界隈で話題の哲学塾の中身。やってることは文章が言葉で書かれてるからリテラルに読めるということが、実は作者が読ませたかった意図を読者が安易に誤解し、判断してしまうことの示唆。それと千葉雅也さんなんかも述べていたが、哲学や文学などの非エンタメ系の読みは読むための訓練がいる、ということの訓示。あるいは読んでみたら読めない読み物としての哲学書の味わい方について。鷲田小弥太さんや宮台真司さん辺りがしばしば回想するザ・哲学科ゼミの雰囲気が立ち上っている。下手すりゃ実際の現在の大学の哲学科のゼミよりも匂ってるかも。

2016/10/07

おじいやん featuring おじいちゃん( ̄+ー ̄)

すげー難しいかったけどすげー面白い(ところもあった)そもそも200文字ちょっとじゃネタバレはおろかあらすじだってむりだっちゅーのってぐらいの濃密な文章。それでも一部分をめちゃめちゃ咀嚼しての話と言う事に世界の広さ、先人達の思考の歴史に畏怖の念を抱かずにはいられない…。中でもカント!目から鱗の5センチの円!あー誰でもいいから教えたい!この発想の斬新な事!こんなにも物事を深く考えた人がいる事!正直サルトルとベルクソンはよくわからんかったけどいつかわかる日が来るだろう!その日が楽しみ❤︎

2016/08/29

ソラヲ

中島氏にしては珍しく教師目線で書かれており、目論見通りいかに日頃の自分が物事を真剣に考えてこなかったかを反省することとなった一冊。哲学書を読む際に大切なのは「この論理は本当に正しいのか?」と疑いを持つことであり、一人で読むときにありがちな個々の議論を「わかったつもり」で済ませてしまう癖が授業形式の本書によって矯正された気がする。例えば「『知っている』とはそれを言葉で正確に表現できることである」という命題にしてもロックの生得観念論者批判を読むことによって「深み」が増す……なんと贅沢な時間の使い方なのだろう。

2016/09/05

ichiro-k

哲学の講義とはこんなにもツマラナイものかと認識。 どうやら著者は数年前の勢いがなくなり、いわゆるネタ切れ?スランプ?ではないかと気になり、入れ込めなかった。

2012/05/18

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