自分史の書き方
自分史の書き方 / 感想・レビュー
KAZOO
立花さんが立教大学である年齢以上の方を対象にしたこのような授業を行った記録をまとめてくれたものです。私は自伝や日経の「私の履歴書」などを読むのはは好きなのですが、そこにありのままをさらけ出しているかというとちょっと眉につばをつけたくなります。いざ自分も書くとなるときれいごとばかりになりそうなのですが、この本を読むと人に見せるものではなく自分の記録ということに割り切れば書いていけそうな気もしました。
2018/05/16
しょーた
【図書館本】吸い込まれるように本書を手に取った。本来は、シニア世代の方向けに「現代史の中の自分史」という立教大の講義を書籍化ものだが、何度も読み込み、実践してみた。結果的には、今までの人生を振り返り、今後の計画を練るのにとても役立った一冊となった。色んな人の人生年表の例を参考にしながら、オリジナルの年表を作り、人間関係マップを作ることで、自分自身のことを整理することが出来たため、スッキリした。シニア世代になってから、自分がこれから成し遂げたことを踏まえて書き直してみたい。
2014/06/23
壱萬参仟縁
40歳のときに、交通事故で死ぬリスクが高いため、既に自費出版した。第二の自分史を書くのなら活用したい。恥を曝す覚悟が必要であるが、誰かの反面教師になればそれで存在意義があると思える。実際、わたくしは他人の出版動機になったものと思われる人を知っている。ここではあえて伏せておく。エピソードの連鎖(65頁~)。アイデンティティの凝縮した固有価値ある人生の記録。素晴らしいことである。いいことも、悪いこともあって他人から学ぶ最良のテキスト。4か所に引き出して読む頁が差し込まれている。人間関係クラスターマップなど。
2014/02/26
佐藤一臣
人生の棚卸しをする時期にきた。自分史はまだ書けないが、年表、クラスターマップ、エピソード帳は暫時残していこうと思う。自分とは何かを問うことは、これからの人生をどう生きるか考える上でとても役立つと思う。本書の中で紹介されているエピソードは珠玉のものばかりだった。特に山崎さんの戦争時代の庶民生活、雨宮さんの夫との修羅場、池田さんの大学時代以降の生活は読んでいて時代を感じるし為になる。また、みなさん淡々と書いているが実に味わいの深い文章となっている。
2017/11/17
GELC
不惑を迎えて一度自分の人生を振り返ったほうが良いのではと考えて手に取った。60歳前後の人をメインのターゲットにしているが、大変に参考になった。そして何より掲載されている自分史が面白いこと! VHSやコンビニ、マイナビ等の黎明期に関わられた方々がいたり、社会的に無名の方々でも戦中、戦後の貴重な生活の生々しい記録があったり、男女関係の泥々した修羅場があったりと、濃い小説を何本も覗き見したような読後感。最後の人生の勝ち負けの話も心に残る内容。
2022/11/18
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