もう、忘れたの?
もう、忘れたの? / 感想・レビュー
けぴ
『一人で死んだらダメなのか』が酒井節が冴える。"世間が孤独死に対して「悲惨」「可哀想」と思っている様子に対して、どうもカチンとくるのでした。「ま、私達は心配ないけれど、でも可哀想だよねぇ一人で死ぬなんて」という、今の言葉で言うなら、そこには上から目線が感じられる。" 巻末の清水ミチコさんとの対談でも触れられており、思い入れがある発言なんですね。
2022/05/07
百太
震災後を書いてあると知り手にした酒井 順子さんのエッセイ集。 面白い!はまってしまいました。この人大好きかも。あっ「地震と独身」読んでいたわ。はて?面白かったけ?再読してみよっと。 私も、8時間列車乗りっぱなし楽しめます(苦笑)。
2018/03/01
美登利
週刊現代に掲載されているシリーズものの7冊め。この本での酒井節にはいつも共感します。そうそう、そうだよね~彼女とほぼ同じ年の私は、少し平和ボケしてるところもあるので、確信をついた酒井さんの言葉に「これは改めなければ!」と思うことも多しです。
2013/09/01
太田青磁
震災から一年後の日常生活をやや辛口な視点で描くエッセイ。土下座はジョーカーだから簡単に出していけないとか、引退した大橋のぞみは賢いとか、ドーピングの部をつくるべきとドラッグと原子力を対比させたり、ポックリ寺がはやり子宝祈願の神社仏閣が減ったのは不妊治療の結果だとかシニカルな視点が気持ちいいです。バブルに関する考察も相変わらず。バブルが体験できてラッキーだったと言い放つ脳天気っぷりや「ねぇさん」と呼ばれるヤンキー系の疑似家族に対するあこがれも面白い。病や死に関するネタが増えているのも世相を感じます。
2013/03/22
Prince of Scotch
図書館より。酒井順子さんのエッセイ集3冊目です。「『ゆうゆうワイド』で感激!」のなかで酒井さんが勤めていた会社を辞め、エッセイストに転身した経緯が書かれているけど「ホントかなぁ?」と若干の疑問を抱きました。だけど、「あこがれの『ねぇさん』」を併せて読むことで存外、内向的な性格であることが窺えました。いわゆる「バブル」の時期に大学生で体育会に所属、広告代理店に就職という履歴から、アクティブで豪快な「姉御肌」な方なのではないかと思っていたので意外でした。ともあれ、本書収録のエッセイも非常に興味深かったです。
2020/10/06
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