ともにがんばりましょう
ともにがんばりましょう / 感想・レビュー
Aya Murakami
講談社文庫×TBS日曜劇場「集団左遷」対象本。 冒頭で怖いおじさんに追いかけられるシーンやら謎のポエム(具体的には天王寺動物園のトラの前でのトラトラトラ)やらコミカルなシーンに油断していると…、後半で胃に穴が開くような労使交渉の描写にやられてしまいました。そうか…、苦痛が限界を超えると逆に笑いが出るのですね…。職場のドロドロ人間関係は労働組合にあり!
2019/06/23
ダイ@2019.11.2~一時休止
新聞社の労働組合もの。初読み作家さん。池井戸さんみたいな大団円になっていく?。ところどころクスリとくるような個所もアクセント。ただ主人公のキャラ設定が・・・。
2017/11/15
やも
地方新聞の組合活動の話。笑い、涙、悔しさ、板挟み、意地、後悔、恋。完璧に面白かった。1つの言葉選びが致命傷になったりクリーンヒットになったりするのは新聞社が舞台故の面白さかな。当人達にとっては冷や汗モンなんだろうけど。会社の上部が知らない現場の社員1人1人の声にならない声にグッと来た。これこそ言葉の持つ力なんだろな。緊張感のある中でもユーモアを忘れないのは関西って土地柄のおかげかな。ラストに明かされた皆の後悔。最後の最後まで嫌味のない伏線回収、言葉遊び。…塩田さん、うますぎひん?大大大満足の1冊。
2023/04/28
みかん🍊
10年以上も前の本だった、こういう組合の団体交渉とか今もしているのかな、ストとかもあまり聞かなくなったし、経営厳しい地方の新聞社で少しでも人件費を削りたい経営陣と1円でも上げたい組合員との闘争、譲らないお互いとどこで譲歩するかの攻防、頑張ろうとも頑張ってでもなく「ともにがんばりましょう」という言葉はいいね、どんな企業でも働く人間を第一に考えられない様ではだめになる。
2024/05/07
aki☆
新聞社の労使交渉を描いた作品。この手の話を読んだのは初めて。入社6年目の武井は組合執行委員長の寺内に引きずり込まれ教宣部長に。登場人物は一癖も二癖もある人物ばかりで、関西弁の応酬と武井の胸中ツッコミに何度も笑った。でも執行部の仕事は想像以上に過酷。関わった人にしか分からない苦労と悔しさと達成感。具体的な交渉シーンと内容説明が多く苦戦もしたけど興味く読めた。ラストには思いも寄らない真実が明かされウルっとしたり苦笑したり、甘い様なしょっぱい様な展開があったりで楽しめた。知らなかった世界を覗けて満足。
2023/05/31
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