もののみごと 江戸の粋を継ぐ職人たちの、確かな手わざと名デザイン。
もののみごと 江戸の粋を継ぐ職人たちの、確かな手わざと名デザイン。 / 感想・レビュー
鮎
写真は品物、手元、道具、職人で計3項。文章は経歴やインタビューを上下段組で計3項。33人の職人をそれぞれこの枠に収めて紹介するので、内容は広く浅い。けれどもそこに内包されるものの深さ重さを思わずに読める人はいないだろう。巻末には注釈の他に、品物を買い求める際に必要な情報が付せられているが、甲冑や鼈甲のような高価な品を除いては、どれも手が出ぬほどの額ではない。「手をかけすぎると値が上がる」と、買う人のために腕を磨く職人の意地がそこに見える。しかもある人は「技は借り物」と言い、独占することを良しとしない。
2018/06/27
おさと
皆様素晴らしすぎ。職人さんは本当に凄い。プロ中のプロだ。
2014/09/22
ZEPPELIN
和風総本家の書籍版のような作品。どれも直に手にとってみたくなるものばかりで、でも仮に入手できたところで勿体なくて使えなそうな逸品ばかり。五年や十年で習得できるような技術ではないという自負が感じられるし、釣り好きとしては竿に惹かれる。ただ、大量生産で品質も悪くないものが溢れている時代において、こういった職人さんの数が減り、後継者育成も容易ではないという状況はどうしたらいいんだろうか。こういった和の世界がなくなっていくのはあまりにも悲しい
2014/05/06
doji
江戸の手わざのムック本の拡張版、といった感じ。テキストも写真ももう少し読み応えのあるものだった。読みながら思ったのは、こういったものの作り方の中で、材料は加工の仕方ではなく、使った時の利便性や効能によって選ぶという、当たり前のことのだいじさだった。加工がしやすい、量産しやすい、ということのプライオリティは下がっていく。それがなにより素晴らしい。
2018/04/10
Hatsumi Sakoda
こういう職人仕事、絶滅危惧種にしちゃあいけねえよな…。
2015/08/24
感想・レビューをもっと見る