推理日記FINAL
推理日記FINAL / 感想・レビュー
遊々亭おさる
本を選ぶときのひとつの基準になるのが書評でしょう。大きな声じゃ言えないがその昔、主に新刊本を買って読んでいたときは小説推理に連載されていた書評風エッセイの推理日記は毎月欠かさず、本屋さんで立ち読みをしてました(佐野さん、書店員のみなさん、本当にごめんなさい)。ときに重箱の隅をつつくような推理作家らしい論理的な思考による文章が、売らんかな主義の対極にあるような気がして信頼して読んでいました。あとがきで自ら、認知症と告白されていますが、論理的な文章に乱れはなく、連載終了が寂しい気がします。
2013/03/12
感想・レビューをもっと見る