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スピンク合財帖

スピンク合財帖

スピンク合財帖

作家
町田康
出版社
講談社
発売日
2012-11-06
ISBN
9784062180009
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スピンク合財帖 / 感想・レビュー

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抹茶モナカ

町田家の犬のスピンクが日記を書いた、という設定のエッセイ。日常を切り取った感じの温かくて、笑える本。セラピー・ドッグのシードを引き取る話や悪魔の鯉の話等。町田康さんは時代劇の再放送をぼんやり眺めて午後を過ごすのだな、とわかって、ほっこりした。エッジの効いた笑いも交えつつ、優しい、微笑ましい笑いの詰まった本。

2016/08/28

名古屋ケムンパス

「スピンク日記帳」に続けて本作品を読みました。身の回りで起きる全ての困難は己の所為でなく、仮に己の行動が切っ掛けであったとしても、その切っ掛けを作ったのは他者の所為だと割り切らなければ生きてゆけない小説家・ポチのエッセイです。主人・ポチに呆れながらも、優しく接する飼い犬のスピンクが限りなく幼気です。ところで犬は、自分が人間でもなく、他の動物でもなく、「犬」だと自覚しているのでしょうか。誰か知っていたら教えてください。

2018/01/20

ハナコ

続・スピンク日記。スタンダードプードルのスピンクとキューティーに、ミニチュアプードルのシードも仲間入り。主人のポチ(町田さん)は今日も屁理屈をこねたり変な歌を歌ったりしている。この連載中に美徴さん(奥さん)に愛想つかされたりしていないか、心配である。気の毒で憎めなくて可哀想なポチですね、スピンクさん。え、可哀想たぁ好きのはじまりよ〜ですって?う、うう〜ん。

2018/09/12

chanvesa

スピンクはポチのぶっとんだ雰囲気が少し乗り移って来た感じで、これも面白い。シードのクール目線がセラピードッグに過去に由縁しているのは、人間が犬を利用し倒すことの問題を突きつけている気がする。麻薬犬が麻薬中毒になるということを聞いたことがある。同様の問題かと。ポチのギャグ「大丈夫、大丈夫。大乗仏教。」「ほんまや、ほんまや。マヤコフスキー。」は私のお気に入り。前作のタキシード姿に並ぶベストショットは、町田さんにおんぶされているかのようなスピンクの写真。かわいいなぁ。

2016/03/20

marumo

犬の弱点は内心が丸わかりになることだそうで、その点「猫の人たちは全然感情を露わにしません」というスピンクが可愛い。だから猫の人たちは人間から一目置かれ、犬は「何となく下に見られ」いろいろやらされるそうです。ははは。でも、あんまり本気で従ってるわけじゃないんだって。シードの脱走やスピンクによるポチの引き倒しも、ポチには気の毒だけど笑った笑った。「爆笑する犬」ってどんな?と思いつつ、何となく想像できるんでした。可愛いな。

2018/01/01

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