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移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

作家
高野秀行
出版社
講談社
発売日
2012-11-15
ISBN
9784062180474
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移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

大久保や大阪・鶴橋のコリアン・タウンはよく知られているが、ここでは日本各地にある、さまざまなエスニック・コミュニティが紹介される。例えば成田のタイ寺院や被災後の南三陸町に暮らすフィリピン女性たち。あるいは館林市のモスク。鶴見の沖縄系ブラジル人たち、西葛西のインド人下目黒のロシア正教会。実に豊かな文化が私たちの知らないところで息づいている。日本に暮らす彼らと互いが幸せに暮らすには「寛容」(これは「許容する」といったニュアンスだ)ではなく、「排他的でない」こと。高野秀行氏の新境地を開くルポルタージュ。推薦!

2016/09/30

harass

日本在住外国人コミュニティを訪問するルポ。異文化ものに定評のある著者の気軽な読み物。日本でも現地の食生活を維持、もしくは変化させていく。ちょうど連載中に原発事故があり巻き込まれる彼らなどが生々しい。日本料理に馴染む人が多いが調理方法が簡単なのが好まれるらしい。かなり凝った料理は日本では材料などが手に入りにくいのもあるようだ。成田のタイの寺院や神楽坂のフランス人街などそんなものもあるのかと驚く。

2019/03/21

ごへいもち

食べ物版「異国トーキョー漂流記」かな。今回も快調、というのは読むほうだけみたいで高野さんは大変だったらしい。困ったときは台湾というジョーカーも早々と放出。日本食は簡単、というのが頷けたほど、ここに取り上げられた国の食事作りは日にちと手間がかかるものが多い。日本人は毎日違うものを食べているということが影響しているらしい。日にちと手間のかかる料理を作る国は普通それを何日も続けて食べるとか。なるほど

2013/07/21

tetsubun1000mg

2012年出版だったが、高野秀行さんらしいタイトルに引かれて選ぶ。 アジアやアフリカの辺境をさまよう高野さんらしい体当たり取材が面白い。 西葛西のインド人祭りはTVニュースか何かでで見たことが有ったが、それ以外は初めての情報だった。 各国からの移民の歴史や事情も様々でバラエティー豊か、それぞれの国民性も現れて興味深い。 また、各国の食生活取材も材料、作り方、実食した感想など具体的で面白い。 ほとんどが名前も知らない食べたこともない料理だった。 高野さんが取材相手になじんで本音を引き出しているのもいい。

2021/11/09

ぶんこ

著者初読みで、少し感性に合わないところもありましたが、思わぬ発見が多く面白かったです。イランやスーダンの料理が手間がかかるというのも驚きでした。特にスーダンの料理の煩雑さには読んでいるだけで感嘆。妹さんが、料理が得意だけれど手伝うと毎日やらされるから手伝わないというのに納得。日本国中に、こんなにも沢山の国々の人々が集まる場所があるなんて初めて知りました。成田のタイ寺院に最初に驚かされ、館林のモスクやロシア正教会と御茶ノ水のニコライ堂の違いにも驚かされました。次はアブさんの本を読んでみたいです。

2017/05/14

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