KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

天山の巫女ソニン 江南外伝 海竜の子

天山の巫女ソニン 江南外伝 海竜の子

天山の巫女ソニン 江南外伝 海竜の子

作家
菅野雪虫
出版社
講談社
発売日
2013-02-26
ISBN
9784062181655
amazonで購入する

天山の巫女ソニン 江南外伝 海竜の子 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

☆よいこ

ソニン外伝②本編より過去に遡って、江南(かんなむ)の海辺に育つ少年クワンの成長物語。裕福な有力者の甥として自由に振舞っていたクワンと、クワンを嫌っていたセオ。クワンが落とした首飾りがきっかけで村は閉鎖され、全てが消されていく。第2王子として王宮に引き取られたクワンは、困窮するセオとセオの姉、妹と乳母達を養うために地方の仕事を受け持つようになった。▽クワンはどう見ても生まれながらにしての王者気質。ガキ大将からの成長は見ものだった。あそこで頭を下げて謝れる所はすごい。セオを応援したい。▽やっぱり面白い

あおい

本編でさらっと触れられていたクワン王子の過去。何不自由ない少年時代が突然終わり王子とは名ばかりの不自由で望まぬ生活を強いられるクワン。本編では隙のないセオの人格がいかにして出来上がったのかがわかります。

2017/06/11

にんじん

天山の巫女ソニンシリーズの外伝作品。江南の第二王子クワンが故郷を滅ぼされ、王宮へ幽閉同然に迎えられた時のお話です。本編でも切れ切れに語られていたことに肉付けをして一つの物語に仕立て直したものといった印象で、クワン王子はもちろん、従者のセオや踊り子のシア、妹姫のリアンなど、それぞれの人物に対する掘り下げも丁寧になされています。外伝作品としても一つの物語としても、とても面白かったのですが、王子がソニンと出会う前のお話のため全体的に暗い雰囲気でした。

2019/06/01

yuki@おぐ

【図書館】誰よりも過酷な少年時代を送るクワン・セオ。そりゃイウォル王子が甘ちゃんに見えるよね(笑)ミナ王妃は本編でも不気味な女だが、こちらでも不気味。こういう人間が一番始末が悪いよね。「予言の娘」「海竜の子」と番外編として秀逸。この番外2編もkindle出たら買っちゃおう♪

2016/08/06

すきま風

これが忖度ってやつなのか。誰が命令した訳でもないのに、相手を慮って勝手に起こしたこと。そう言ってしまえば呆気ないけれど、それが原因で何不自由ない幸せな日々を送っていたクワンの生活は一変してしまう。王の子供であり、王子として引き取られるも、およそ王子とは思えない待遇と無理難題な仕事を押し付けられるクワン。その境遇から逃げる事なく、いつか変えてやろうとする強い意志は誰にも出来るものではない。セオとの幼い頃から今に至るまでの関係も描かれており、物語に深みが増した。シリーズがこれで終わりだなんて寂し過ぎる!

2018/02/09

感想・レビューをもっと見る