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君のために今は回る

君のために今は回る

君のために今は回る

作家
白河三兎
出版社
講談社
発売日
2013-06-27
ISBN
9784062183673
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君のために今は回る / 感想・レビュー

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みかん🍊

観覧車の地縛霊となった千穂と幼馴染みの銀杏の二人の目線で描かれた物語、盗聴が趣味の観覧車でアルバイトをする元彼、美人の女医、未来がみえる占い師のおっちゃん、個性豊かな人々が観覧車に乗ってくるくる周り繋がって行く、初対面の人に平気で下ネタを言えるけど素直に甘えられない銀杏、イマドキ女子だけど逞しい、所々にはっとするような言葉は散りばめられた不思議な作品でした。

2016/03/17

takaC

期待して読み始めたけどそんなに面白くはなかった。通勤読書向けの本ではなく部屋でじっくり読むべき本だね。そもそも千穂をなぜ殺さないといけなかったのか良くわからなかった。

2013/08/30

ちょろこ

胸に沁みる言葉が良かったな…の一冊。ファンタジックな設定、観覧車のゴンドラがゆっくり回るように、一台ごとにそれぞれの視点のシーンがやってくる感じで進むストーリー。なんだかちょっとせつなくて、これといった大きな動きがあるわけでもないけれど、胸に沁みる言葉が所々宝石のようにキラリと輝いていたのが心地よかった。世界は小さな寄せ集めでくるくる回って…恋する気持ちもくるくる…、想いを寄せる相手に正解はないんだなぁ…とも感じられた作品。

2016/01/13

同じところをくるくる回っている。どこかで観覧車と繋がる彼女たちが、それぞれのしがらみから降りていく。長く乗り物に乗っていたら、地上に降りてからもふわふわ浮いているような感覚に陥ることがある。この本の雰囲気は、その浮遊感に似ている。取り分けいいこともなかったのに突然亡くなってしまった千穂、他人に干渉せず真っ直ぐに生きる銀杏、子供のまま大人になった叡智、美しさの中に言い訳を隠す先生、傷付かないために感情で考えることをしない柴崎、誰かを通して汚い自分を見続けたコメ。誰も居なくなったゴンドラは、寂しく回り続ける。

2013/08/14

カナティ

初読みの作家さん。不思議で独特な世界観に慣れるのに時間がかかりましたが、ラストに向けてみんなが観覧車を巡って繋がって行く様は読んでいて面白かったです。観覧車の地縛霊となってしまった千穂、銀杏、占い師のおっちゃんやかぐや姫など色んなタイプの人が登場しますが、あまり共感できる人物がいなかったのが少し残念でした。ラストも、う〜ん...と感じましたが気になる作家さんではあるので他の作品も読んでみたいです。

2013/11/19

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