家族写真
家族写真 / 感想・レビュー
takaC
暇つぶし向きの短編集。/ 結婚しようよ(小説現代2011年2月号)/ 磯野波平を探して(2010年4月号)/ 内村さん一家176kg(2010年8月号)/ 住宅見学会(2012年1月号)/ プラスチック・ファミリー(2012年10月号)/ しりとりの、り(2011年6月号)/ 家族写真(書き下ろし)
2016/09/17
風眠
男手ひとつで育てた娘の結婚、加齢を磯野波平に重ね合わせるサラリーマン、肥満との飽くなき闘いを繰り広げる一家、夢に見た理想のマイホーム内覧会、渋滞の車中で始まったしりとり、そして脳梗塞で倒れた頑固親父の写真館。ありふれた家族の日常に起こる、喜び、ドタバタ、悲哀、ユーモア、本音、決意など、ほんの少し辛口に味付けされている。物語に登場する家族はみんな、性懲りもなくジタバタしていて、どうしようもなく人間臭く、愛らしい。家族という集団、そして人間関係を、たくさんの笑いと、少しの切なさで描いた家族のための短篇集。
2014/02/01
紫 綺
感動あり、笑いあり、寂しさあり、哀しみあり、様々な家族を素敵に描く短編集。娘のいる私としては最初の「結婚しようよ」が一番好き♪近い将来だと思うと、身につまされる。ひとつショックだったのは、サザエさんの磯野波平が同い年だったこと(笑)。ええ~っ?!
2013/07/07
舟江
最初の「結婚しようよ」「磯野波平を探して」を読んで、挫折しそうになったが、「プラスチック・ファミリー」はよかった。読み終えて奥付を見て納得。自分の人生より10年前を書くことは、結構難しいのかもしれない。
2016/07/11
けい
家族にスポットを当てて綴られた7編からなる短編集。比較的にリアリティのある話が多く、日々の日常を各編において写真として切り取って行く様な印象を受けました(表題に引っ張られたかな?)。泣かせる様な家族愛を綴る物語は少ないのですが、あえて日常の家族を描き、日々繰り返される凡庸な時間が大切であることを書きたかったのかもと思ったり・・・。荻原さん読んでると思っていたのですが初読みでした。他作品も読まねば。
2013/12/14
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