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レイク・クローバー

レイク・クローバー

レイク・クローバー

作家
楡周平
出版社
講談社
発売日
2013-08-29
ISBN
9784062184366
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レイク・クローバー / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

完全に読者を限定?する作品と思われます。まず「寄生虫」がテーマなので、虫がNGな方はかなりキビしいかなと。描写もなかなかスプラッターテイストです。でも、エンターテメント娯楽としてはさすが楡さん作品かなと。趣旨は異なるとしても読んでいる感覚は高野さんの超大作『ジェノサイド』に近いモノを感じました。読む手が止まらずイッキ読み!というほどの勢いはありませんが、少し読んでは手を休め、でもやっぱり気になって再び読み始めてしまう展開です。釈然としない箇所、必要か疑問な場面もありましたが、読む価値は十分あると思います。

2014/05/24

utinopoti27

ミャンマー奥地の湖で天然ガス探査技師が死亡。突然体中から出血し、死の間際、周りの人間に噛みつこうとする。同じころ、米軍原潜が極秘工作員をミャンマー沖で回収。なんと致死率100%の感染が、極限の閉鎖空間で始まります。寄生虫パンデミックとでも言ったらいいのか、とにかくグロい。でも先が気になって仕方ありません。人命より、新鮮な検体採取を優先する軍の方針も、冷徹でグッド。ただ、スケールが壮大な割には、もやっとした収束が何だかなあ・・。映画化してほしい気もしますが、お刺身しばらく食べられなくなるかも(笑)

2018/02/18

いつでも母さん

ミャンマーのガス油田開発、もうそれだけできな臭い感。国家間の争いかと思いきやなんと原住民との、未知の線虫との戦いだった。気味が悪いのだ。血が蠢くなんて、一夜にして外見はミイラ化そして、次々と『それ』は宿主を変えて(噛み付いたり血液に触れる事)広がりをみせる。原住民の中に死期が近い老日本人・黒井がいたことに驚いたが、そのお陰で活路を開く医師と研究者・鷲尾たちの奮闘。自然と共にそこで生きてきた者たちからの警鐘だろうが、愚かな大国の論理からすると力ずくで開発を推し進めるだろう。その時は何かが又、蠢くのか。

2015/12/13

それいゆ

登場人物のほとんどがアメリカ人でカタカナ表記の名前なので、これは頭の中にインプットするのに苦労しそうな予感がして読み始めるに躊躇しました。でも読み始めたとたん、話が面白くて、この結末はいったいどうなるのだろうか?全員死亡して、さらに被害が全地球に拡散するのか?いやそれでは物語にならないのでは?などいろいろ想像をかき立てられました。なぜ原住民は寄生虫に感染しないのか?という疑問にもっと明確な説明が欲しいのですが、内容には堪能しました。「ジェノサイド」の世界に通じるものを感じました。

2013/10/30

ゆみねこ

ミャンマーのとある僻地で行われている、天然ガス探査。そこのスタッフが謎の死を遂げた。致死率100%の恐ろしい病の原因は蟲!おりしも世界中でエボラ出血熱が猛威をふるっている今、怖くておぞましくて、でも読むことを止められず…。楡さんの今まで読んだ作品の中ではイチバンです。嫌な人物の最期は、何とも言えず恐ろしい。

2014/11/03

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