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ナイン・ストーリーズ

ナイン・ストーリーズ

ナイン・ストーリーズ

作家
佐藤友哉
出版社
講談社
発売日
2013-08-29
ISBN
9784062184748
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ナイン・ストーリーズ / 感想・レビュー

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みっちゃん

【水没ピアノ】【フリッカー式】と読み【フリッカー式】では「ついていけない…」と感じてしまったが、この本は読んで良かった、本当に。まるで禅問答のようなこの会話はどこへ行っちゃうの?世間の常識からかなり逸脱している鏡家の面々だけど、唯の1人も不真面目な人は出てこない。皆、愚かしい程に真摯に健気に生きている(いた)んだ。既読の2作も厚みを増したように感じられた。【ナオミへ捧ぐ】が一番好き。自分で選んだ生き方なら、どんな汚辱にまみれても後悔はしない、決して。それが誰かの為ならなお良い。何だか胸がいっぱいです。

2013/09/19

藤月はな(灯れ松明の火)

作者が作家生活を再開した時にポツポツと書かれてきた鏡家シリーズの短編が満を喫して発売(万歳!)ありがとう、佐藤友哉、ありがとう!!サリンジャーのオマージュともなっている作品集では鏡家の神様的存在でもあるが故に自殺したことで鏡家がぐにゃぐにゃになるきっかけにもなった長女、癒奈のことに触れられている。そして相変わらず、母、父はウスバカゲロウのように存在が薄い一方で兄弟姉妹間の歪故に強い絆と煙に巻くように洒落ていて要領がつかないようでいて婉曲に鋭い会話の応酬は健在であり、懐かしい気持ちでいっぱいです。

2013/09/13

深青

これもまた一つの家族の物語。一般的ではない兄弟達だけれども、それぞれのキャラが強烈で面白かったです。あと、文章がね…また癖があって面白い。どう癖があるというのを今の段階で上手く説明が出来ないんだけど、独特。それが癖になりそうな気もする。短編集から読んでしまったので、鏡家一作目から読んでみようかな。本当にすごい兄弟だ!

2015/02/07

ちょん

これまたなんて難解なお話でしょう。一文字一文字大切に読み進め、頭ん中に愛らしい子供達を思い浮かべました。読んでどうだとか、理解できたかとかはどうでもいいような気がするのは何故なんだろう。

2013/11/06

しょこら★

なんだこりゃ。奇怪、難解。サリンジャーや、前作?を読んでいれば少しはついていけるのかな?子どもらしくない子どもと、大人らしくない大人たち。所ろどころ、はっとさせられる言葉たち。強がるなら泣くな、泣くなら強がるな。云いたいことがないから、黙ってたの。ナイフの切れ味を確認するために切ったんだ、指を切るのが目的じゃない。 などなど…一見、屁理屈にも見えるけど、なんかずしっとくる。

2013/11/26

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