追憶の夜想曲
追憶の夜想曲 / 感想・レビュー
ウッディ
勝てる見込みのない夫殺しの主婦の二審の弁護を自ら引き受けた御子柴礼司。真実を暴き、被告を救えるのか、そして彼の贖罪とは?岬検事との息詰まるような法廷での戦いは読み応えがありました。真犯人やその動機は予想できましたが、それを上回るラストでの畳み掛けるようなどんでん返しの連続はさすがでした。なぜ、彼がこの裁判を引き受けた理由については、前作からの壮大な伏線があったにも関わらず、全く気付けませんでした。ただ、この結末で亜希子が救われたのかは疑問で、読後感は良くなかった。倫子の明るさが救いで、次も楽しみです。
2019/03/02
れみ
「贖罪の奏鳴曲」の続編。主人公の弁護士・御子柴が新たに手掛けるのは妻が夫を殺した事件の裁判。事件の真相には薄々気付いてたけど、多額の報酬が見込めるわけでもない裁判にあえて首を突っ込んだ御子柴の思惑と被告である亜希子の過去が明らかになってびっくり。そして岬検事(岬洋介シリーズの岬先生のお父さん)との対決もなかなか見ものだった。この終わり方だともう続編がなくてもおかしくないけど…でもまた御子柴に会いたいなあ。
2014/04/04
yu
Kindleにて読了。 御子柴弁護士シリーズ第2弾。 会社はリストラされ、プライドだけは人一倍高く、DVを繰り返すクズのような夫を殺害した容疑で逮捕された亜希子の弁護を、強奪するように請け負う御子柴。亜希子に至っては、殺害を認めつつも減刑を望む。その上、法廷に立てば、自分の心象を悪くすることも平気で証言する。この事件に潜む真実とは。 誰一人幸せな結末とは思えない展開に、ただただ倫子だけがかわいそうでならない。クズの親はやっぱりクズで「二人揃って死んでしまえ」って思うけど、倫子だけは幸せになってほしい。
2015/08/15
てぃも
最後のどんでん返し凄いな‼︎∑(゚Д゚)薄っすら美雪が怪しいのはわかるけど、まさか要蔵が。 御子柴がホントはいい人なんだか悪い人なんだか分からなくなってくる。めっちゃ興味深い。
2017/02/26
ダイ@2019.11.2~一時休止
御子柴礼司その2。犯人は簡単に判るんだが動機面での過程が見事に騙された。主人公がこの裁判を受けた理由などの謎が解明されていく様が上手い。
2014/07/20
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