ジョン・マン 青雲編
ジョン・マン 青雲編 / 感想・レビュー
koba
★★★★★
2014/01/05
greenish 🌿
ごっつう遠くにきたもんぜよ。アメリカに降り立ったマンジロウは、ホイットフィールド船長に導かれ、学校・教会に通いながら新たな地での暮らしをスタートさせる。『ジョン・マン』シリーズ《青雲編》 ---船長はじめ、メイドのデイジー・亭主のチャンス、街の人々、学友たちに温かく受け容れられるのも、マンジロウの礼儀・敬い・努力の姿勢があるからですね。 異国の人との距離を縮める土佐弁、郷里に想いを馳せる土佐弁。物語の中で効果的に響いています。 上級船員を目指すマンジロウの成長、筆之丞らとの再会の時・・・目が離せません。
2014/03/08
それいゆ
前巻までの波瀾万丈の物語に比べるとアメリカでの落ち着いた生活を描いているので、物足りない気もしますが、有色人種に対する露骨な差別があったり、日本式の「いただきます」が素晴らしい文化としての紹介されていたり、飽きることなく読了できました。文章も平易なので、中学生くらいが読むのに最適なのかな?という感じがします。万次郎は、やっと小学校を卒業しますが、日本に帰るのはまだまだ先なんでしょうね。このシリーズの完結は8巻目くらいになるのでしょうか?
2014/03/03
ゆみねこ
万次郎のアメリカでの学びの日々。フェアヘブンの町で小学校に通い、教会の日曜学校で子供たちに航海の話をする。差別もあるが、ジョン・マンの優れた資質と彼自身の性格で満ち足りた日々を送る。これから先、長く続くシリーズになるのでしょうが面白くて次が楽しみですね。
2014/02/14
B-Beat
◎万次郎は救出された捕鯨船の船長の養子となって小学校に通う。そこでのジャパンから来た子として体験する数々のエピソード。船長夫妻やその使用人夫婦。近所の料理屋の女将やその娘。小学校の担任の先生にクラスメート。さらには人種差別を匂わす牧師。彼の資質と才能が軋轢を伴いながらも心身ともに順調に成長する上での好環境を自ら引き寄せたということか。人を育てる意義、子供が一人前になるために必要なものとは何か。そんな思いとともに一気に読み切った。自身、子育て卒業世代(?)なれど現役子育て世代の方々に是非にとお薦めしたい。
2014/05/20
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