また巡り来る花の季節は 震災を詠む
また巡り来る花の季節は 震災を詠む / 感想・レビュー
kasre
震災から二年が経った頃に歌われたもので 当時の思い 今ここにある気持ちが歌にこめられています。涙や願いや救い…短い歌の中に、たくさんの思いがこぼれるほどに溢れています。静かに寄りそうもの 或いは はげしく揺り動かされるもの。⭐暗闇で震える声に「大丈夫」力をこめて握る掌⭐年若き遺体運びの自衛官 担架なければ背負ひて運ぶ⭐ことばなどさして大事でないらしい 抱きしめあえる腕さえあれば⭐被災地ですれ違いし老女(ひと)大声で皆居ねぐなっだ おらあ負けねど⭐叶うなら震災前のあの庭で母と語らい草取りしたい
2018/03/13
Naranja
どの歌も胸を抉られるようだった。骨上げで我が子の遺骨に混じっていたヘアピン、木の葉のように流れていく車。「マーマーマーマー涙ふきふきパパの背に波になりたいよママに会いたいよ」震災直後に母親を探して泣きじゃくっていた女の子を思い出した。あの子はお母さんを見つけられたのだろうか。
2014/07/07
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