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新装版 夕暮れ巴水 林望の日本美憧憬

新装版 夕暮れ巴水 林望の日本美憧憬

新装版 夕暮れ巴水 林望の日本美憧憬

作家
川瀬 巴水
林望
出版社
講談社
発売日
2014-02-20
ISBN
9784062188548
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新装版 夕暮れ巴水 林望の日本美憧憬 / 感想・レビュー

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キムチ

展覧会・テレビで幾度か触れてきた巴水。父が玉堂に並んで愛していた画家だったので小さい頃から既視感が有る。5年前の林氏の文は私の琴線にばっちり触れ、豊饒の余韻に浸らせて貰えた。「春宵一刻値千金」がそのまま筆で走った様な絵・・巴水といいやぁ夕闇、茜色、暮色が最高だけれど滅びゆくものへの幽かな温もりを持った眼差しを再確認。偶然だけれど私が小さい頃東京の土を踏んだのは洗足池。そして茨城では麻生と那珂川。常総利根川の岸辺の水音が聞こえた。法師温泉の湯に身を横たえる彼❔の姿に種々の音が浮かび上がった

2021/05/28

ゆか

川瀬巴水の版画に、林望が詩をつけて紹介した本。好きなのは「妄想」(版画は、清州橋)「もしおれが、とおもってみる もしおれが、このままここから、みなげして、しんじまったら どうなるだろう いつもいつも、おれは、そういうことをおもいながら はしをわたる よのなかではだれも、どうしておれがしんだか けんとうもつかない けれども、にょうぼうのやつめだけは ちゃーんとわかっていて、こういってなげくだろう こんなことになるんだったら いいひとがいたってよかったのに・・ しんじゃうくらいなら いっそがまんしといたのに→

2018/08/16

森の三時

川瀬巴水のノスタルジックな日本の風景版画。本作は、中でも暮色に包まれた作品を中心に取り上げ、林望先生の詩を添えて、叙情あふれる仕上がりになっています。巴水の版画にはどれも静かな物語を感じますが、もし密やかに月を眺めたいお相手がいるならば、「井の頭の春の夜」を林先生の詩と共に、おすすめいたします。このところの猛暑に弱っておりましたが、閑寂な風景を眺めると、少しだけ涼やかな気持ちになれました。以前、高島屋で展覧会をやっていましたね。機会があればもう一度観たいなと思います。

2018/07/22

優雨

「昭和の歌重」「旅情詩人」などと呼ばれた川瀬芭水の木版画。夕暮れの空の淡い色彩や、水の表現が素晴らしく、一つ一つの作品に物語を感じます。静まり返った世界の中で、雨の音や、せせらぎの音、画面上の人々の小さな囁きさえも聞こえてきそう。月明かりや、夜の風もふんわり優しくて、添えられた詩も朴訥とした感じで郷愁を誘います。寂しいのに、懐かしくていつまでも浸っていたくなるような世界。図書館で偶然出会った本ですが、もっと川瀬芭水の他の作品も見てみたくなりました。

2021/03/14

青いうさぎ号

図書館にリクエストして、待ち焦がれてやっと来た!川瀬巴水の解説自体は多くないが、リンボウ先生の詩と響きあう。これは…買うと思う。ただ「芝 増上寺」がないのはとっても不満。個人的な好みだけど。

2019/02/09

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