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寂しい丘で狩りをする

寂しい丘で狩りをする

寂しい丘で狩りをする

作家
辻原登
出版社
講談社
発売日
2014-03-26
ISBN
9784062188562
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寂しい丘で狩りをする / 感想・レビュー

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モルク

かつて強姦暴行の被害にあった敦子。裁判で敦子は証言にたち犯人押本は収監されるが、彼の出所が近づき逆恨みから敦子を探しだし殺すという言動を知り怯える。押本の出所、その後の動向の調査を探偵のみどりに依頼するも、そのみどりも暴力的な元彼からのストーカー行為に苦しめられていた。転居しても移転先を突き止められ…最悪のクズ男二人。その執念深さと陰湿さにはヘドが出る。次第に追い詰められていく敦子とみどり。そしてみどりの選択は…これしかないか。押本はこのままで大丈夫か?彼が生きている限り敦子は心の隅で恐怖を感じるのか?

2022/10/19

さっこ

春頃にドラマ化されたということで読んでみました。自分をレイプした男から逆恨みでの復讐に脅える敦子は、出所した男の足取りを探偵のみどりに依頼する。そんなみどり自身もDV男の執拗なストーカーに悩まされていた。嫌悪感で気分が悪くなるほどの鬼畜男たち。怖いよ~。

2022/08/14

ちょろこ

震えずにはいられない一冊。復讐、暴力、ストーカー、このてんこ盛りの怖さ、読んでいて震えずにはいられなかった。性犯罪の被害者が事件の傷と復讐の二重苦を感じ、怯えながらの生活には憤りと涙で苦しくなった。追う方は常に前に向かって相手の背中をみながら進んでくる…この言葉が恐怖と共に脳裏に突き刺ささった。平穏な生活のために…「狩り」この言葉がなんとも奥深い。

2018/05/09

ゆみねこ

執拗に追いかける男から逃れようと必死な女。犯罪被害者が全く守ってもらえないという状況にやりきれない思いで読了しました。この物語のモデルになった事件を記憶しています。もっと犯罪被害者が守られ、安心して暮らせる制度の充実を願いたいですね。辻原さん初読み。

2015/03/11

ごみごみ

猟奇的な犯行に及び懲役刑を受けた男。刑期を全うして出所したその日から、執拗に探し始めたのは自分が起こした事件の被害女性。逆恨み。ストーカー。ページ数が進むにつれ、近づいてくるスピードがどんどん加速して恐怖心が増していく。みどりのやり方には共感はできなかったけど、その行動力と勇気には脱帽。それでも100%安心は出来ない。被害者がこんな思いをしなきゃならないなんて、どうにかならないものか。迫りくる恐怖に慄き、震えた作品。

2022/09/28

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