[新装版] 印象派の水辺
[新装版] 印象派の水辺 / 感想・レビュー
drago @竜王戦観戦中。
■印象派を網羅するのではなく、モネ作品に偏った画集。著者のモネに対する『愛』が感じられるエッセイ。 ■確かに、こんな小さな画集で見ても魅入られてしまうほど、美しい絵ばかり。 ■ただ、晩年の「睡蓮」シリーズは、世間一般の評価ほどには良いとは思えないんだよな…。やはり、若くて全盛期の頃の絵が素晴らしいと思う。 ■画集のサイズが正方形に近いため、ページまたぎの絵を鑑賞しづらいのが最大の難点。わざとかな? ☆☆☆★
2017/01/12
m
都市の風景でもなく人物画でもなく、水辺の絵に惹かれるのはなぜか。筆触を拡大して絵や画家ごとに比較できるのが良い。モネの筆は馴染み、シスレーはくっきり。似たようなモチーフ、雰囲気の絵が続くので誰の絵か分からなくなり、不思議な気持ちになる。
2021/11/10
GO-FEET
「印象派の絵には、絵画の行き着く最終地点があり、同時に絵を描こうという気持の原点がある。その二つが無垢の形で結合していて、ほとんんど永遠の気持ち良さが光っているのだ。(中略)それまで観念の世界にしっかりと縛られていた画家たちの絵筆が、見たままに描きたいという欲望に目覚めて、アトリエから外に出てきた。人類初のめくるめくような体験である。」
2019/07/26
ふかしき
印象派、特にモネの作品の魅力について熱く語られている。「後の抽象絵画には無い自然描写という縛りがあったからこそ、印象派の自由を求める生き生きとした筆触が生まれた」という考察。
2017/07/08
takakomama
モネ69枚、シスレー16枚、その他10枚。セーヌ川や洪水、雪など水に関する絵画。赤瀬川さんが絵画を見た感想が添えられています。水は、光の強さや映った風景で、様々な色に変化します。水面の部分図が、何枚も並べられていて、見比べてよくわかりました。
2016/08/21
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