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夢の燈影

夢の燈影

夢の燈影

作家
小松エメル
出版社
講談社
発売日
2014-09-17
ISBN
9784062190916
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夢の燈影 / 感想・レビュー

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hiro

アンソロジー以外でエメルさんの作品を読むのは初めて。『宮崎美子のすずらん本屋堂』でこの本の紹介を観て読むことにした。新選組を描いた小説を読むのは『燃えよ剣』以来。新選組の主役である近藤、土方、沖田ではなく、脇役である実在の6人を描いた連作短編集。創設時からの隊士、近藤の養子、監察方等新選組の中で立場、経歴が違う6人の夢や希望、それに対する苦しみや葛藤等を通して新選組をうまく描いているが、短編のため物足りなさも少し感じた。鮮やかな装画は、鳥が主人公達を彼岸花の赤が戦いで傷ついた人達を表しているように思った。

2015/02/06

なゆ

新撰組にまつわる話を読むのは実は初めてで。先に無名隊士の短編読むのはどうかな?と心配したけれど、結構楽しめた。というか、私にとっては、ちゃんと新撰組に興味を持つキッカケになってくれたというか。ここに出てきた6人が、どんな感じに地味に出てくるのか逆に気になってきた。有名どころの新撰組ものをいくつか読んで、また再読したらさらに面白そう。近藤の養子になった周平の苦悩を描く「流れ木」と、隊士の切腹を見届ける酒井兵庫の「寄越人」、〝新撰組の死〟を見届けた中島登の「姿絵」が良かった。

2015/01/28

Norico

小松エメルさんは、妖怪ものというイメージで手に取りましたが、こちらは新撰組を題材にした短編集。井上源さんや、山崎丞さんという有名どころも主人公になってますが、近藤勇の養子やその他語られることのない無名の隊士たちの、新撰組や近藤勇という人にかけるアツイ思いが感じられました。粛清された隊士たちの埋葬を取り仕切る「寄越人」という役割すら初めて知りましたが、つらそうなお役目。斎藤一さんの「生きろ」という言葉がやけに印象に残りました。

2015/08/03

マムみかん(*感想記入少なめです*)

素敵なタイトル、真っ赤な彼岸花に白鷺のインパクトある装丁に惹かれて手に取りました。 ちょっとマイナーな新選組隊士たちを主人公とした連作短編集。 とは言え、何作か新選組を題材にしたものを読んでいる人なら馴染みある名前ばかりですね。 小松エメルさんの作品は初めてだったのですが、正統派の新選組小説で良かったです。 新選組という「夢」にかけた一人一人の想いや生き様が、ぼ~っとあぶり出されてくるようでした☆

2014/10/26

カピバラ

新撰組の普段は脚光を浴びないような人たちに、スポットライトがあてられていて面白かった。いろんな人からみた沖田や土方や近藤をみれ、新しさがあった。特に、源さんを取り上げてくれたのが嬉しい。

2015/02/27

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