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ファンタズマゴーリア

ファンタズマゴーリア

ファンタズマゴーリア

作家
岡崎祥久
出版社
講談社
発売日
2014-09-30
ISBN
9784062191159
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ファンタズマゴーリア / 感想・レビュー

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なしかれー

三つの世界を巡る話。初めての作家さんだったけれど、これは良い出会いをした。描かれる異世界はどれも魅力的。けれど、生きる目的を失いながら半永久的に生きるということを描いた内容に、魅力的な世界とは一線を画す冷たさを感じる。でもそれは、だからこそ生きることに意味があるのだというあたたかい想いの裏返しなのだと思う。

2014/11/16

野のこ

時空をくぐりぬけた世界。分からないようで分かるようで、曖昧な世界。あぶくな日々。どこか冷めてるマルタ/マルタが切なかった。最後はリエカがちゃっかりピーナッツ半分サイズにちょうど良い巾着袋を持ってたのが微笑ましかったです。そして希望をお守りに。水になった男がつくった青いとんぼ玉行方は何処へ?この可愛いイラストでアニメにしてほしいです。

2016/09/27

あらすじを読んで「?」となりましたが、内容も不思議でファンタジーで理解し難い雰囲気でした。もちろんそれが良い所で、正にすべてがあいまいな世界。姿もあいまいなら場所も、時間もあいまい。こころもあいまい。伝わるものも伝わらなさそうな感じですが、なにかすっと入ってくる、大切なことが伝わってきた気がします。これを漫画かアニメなどの映像で見てみたいですね。あのシーンはどうなるのだろう、と妄想できる良い読後感でした。

2015/02/17

孤望

「愛しい」「懐かしい」という感情を残していく、未知の物語。寓話とはこういう風にだって書ける、と想像力の可能性を見せつけられる。よくわからないのに、ある確かなルールや法則が存在していると感じるのが、作家の力の証拠だろうと思う。円環すること、消えてしまうはずなのに消えないこと、その儚さと美しさ。それはきっと、人間存在、生命存在のもつ根源的な郷愁。繰り返し続けるのに、儚い。繰り返し続けるから、儚い。「愛」は、消えるものへの、もう二度と会えないかもしれないものへの、思い。そして、手の中にある、あぶくの日々。

2014/11/23

深海魚

ファンタジー、ジュブナイル、寓話、文学、そのどれでもあってどれでもないような、なんとも不思議な読み心地。道具立てはファンタジーのそれだけど、要するに円環の物語?なのだろうか。単純な円環でないことは確かだ。よくわからない部分も多いけど、ページをめくる手は止まらず、読み終えるのが惜しい面白さがあった。いずれまた読み返したい作品。

2016/10/11

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