家族シアター
家族シアター / 感想・レビュー
starbro
微妙な時代に生きる家族のセブン・ストーリー。どれもリアルで家族の良さを感じさせる暖かな物語です。読後感も爽やかな風のようです。
2014/11/15
風眠
家族だから許せなくて、鬱陶しくて、自分はあんな風にはならない!絶対に!とか思っても、家族が何かトラブルに巻き込まれてたり、人から悪く言われたりすると、かばいたくなる。家族とは、素直じゃない人間が集まった集団とも言える。近いから嫌いだし、嫌いって態度に出せる甘えもあるし、自分で嫌いと言うのはよくても、人から言われたら何だかカチンとするし、家族って視点を変えると自分そのものなのだなと思う。面倒くさいけれど愛おしい、理解できないけれど分かる、理屈じゃないから厄介だ。どの物語にも私がいる、そんな心当たりの短篇集。
2015/08/23
しんごろ
【サイン本】家族にまつわる7話からなる短編!7話ともいい話で読後感もほっこりして、心が温かくなりました(^^)ところどころに心に残る文章もありました。さて、感想を書けと言われたら作品が良すぎて感想を書けないぞ…困ったなぁf^_^;とにかく家族の絆、愛情がこもった作品です。人にオススメできる本ですね(^^)BGMには種ともこ『感傷』がいいかな(^^;)
2016/09/26
takaC
家族の話。どれも良かった。 妹と姉「「妹」という祝福」、弟と姉「サイリウム」、母と娘「私とディアマンテ」、父と息子「タイムカプセルの八年」、姉と妹「1992年の秋空」、祖父と孫娘「孫と誕生会」、家族「タマシイム・マシンの永遠」
2016/11/07
ウッディ
姉妹、姉弟、母娘、父と息子・・家族という距離の近さ故に反発したり、嫌悪したりするけど、家族だからこそ心が通じ合える、そんな家族の機微を描いた7つの物語。不穏な雰囲気を漂わせながら、ラストはホッコリさせる辻村さんの上手さが際立っていました。家族に無関心な父の密かな大活躍を描いた「タイムカプセルの八年」は、父として感情移入がしやすかったこともあり、特に面白かった。それにしても、タマシイム・マシンを出してくるあたり、辻村さんって本当にドラえもんが好きなんですね。面白かったです。
2021/05/09
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