だれの息子でもない
だれの息子でもない / 感想・レビュー
散文の詞
SFだというのは、すぐわかりましたが、内容に関しては、多少難しいです。 イメージが湧かないんですよね。 近未来を書いているのって、時間が経てば古くなっていったり、現実の違いがでてきたりで、面白くなくなるのも欠点ですね。 まあ、そういうのを別にしても、家族愛や自己愛、そして悩みながらも一つの答えを見出すのは、なかなか面白かったです。 何よりも親父が素敵でした。 難しく捉えないで、サラリと読むのがいいのかもしれません。
2022/09/12
藤月はな(灯れ松明の火)
人生は何が起こるか、分からない。もし、この世界に生身の「私」がいなくなったとしたら、現実では葬式やいなくなった持ち主の持ち物整理などの一種の「儀式」によって存在が最早、ないことを再確認するだろう。しかし、このサイトにある「藤月はな」という「私」が消すのを忘れたとしたら?現実では不在なのにネットでは存在し続ける「幽霊」になってしまう。なぜなら、「藤月はな」とは、生身に肉薄した言葉で構成された「私」であるからだ。だけど新たに記入されない言葉はいずれは忘れられてしまう。その忘却を防ぐのが身体的な個の記憶であろう
2015/02/07
nabe
ううん…良く分からないなぁ。親子の確執や社会問題を扱ってるようで説明がくどくて上滑りしているし、まぁ、正直面白くはない。ネットアバターなるインターフェースは確かに近い将来で実用化されてもおかしくないだろうと思う。ネット上での自分、ハンドルネーム、画像や人を模したキャラクターとしてのアバターなんかはネット創世記こそ怪しげな印象だったが、今となってはレンタルビデオ屋の会員カードよりも浸透してきているわけだしな。ん、そうか、思い出した、ゴーストか?己のゴーストが囁くのか、ミサイルを撃てと。どちらにせよ意味不(r
2015/07/04
coco
話の展開が早く、頭をこんがらがせながら読んだ。頭の中を整理しながら、所々立ち止まりながらの読書だったのに、終始こんがらがっていた気がする。読み終えてぐったりでした。ネット、アバター、人の意識、面白い組み合わせでしたが、私の頭では追いつけませんでした。。
2015/02/16
かとめくん
各家庭に対空ミサイルが配備されているっていう設定がまずぶっ飛んでる。主人公はネット上に存在する亡き父の疑似人格に翻弄され、自分本人の認識問題、オリジナルとアバターの同期と乖離、ネットの宗教的活動、個の存続と種の繁栄、ネットへの人間以外の生物の有機的侵入など、展開以上に哲学的な物語が語られる。そのうえ亡き父のアバターとのやり取りは絶妙に面白い。動的な変化があまりないのが少しさびしかったかな。
2015/05/18
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