恋路ヶ島サービスエリアとその夜の獣たち
恋路ヶ島サービスエリアとその夜の獣たち / 感想・レビュー
すい
今まで読んできた森晶麿の本の中で一番スラスラ読めた。美しく詩的な文章に、素敵な言葉たち。いつも通りの森晶麿なはずなのに、どこかオカシイ。それは考えなくても数ページ読めばすぐにわかる。下品なのだ。触れた触れないで一喜一憂していた登場人物達が実に愛おしかった前作までと比べて、本作は即物的に過ぎる。森晶麿に、そんなことは求めていないのだ(私は)。ミステリ部分はよく練られていると思うし、登場人物に魅力がないとは言わない。けれど、そんなことどうでもよくなってしまうくらいに残念。もっとドキドキさせて欲しいのに。(続)
2015/02/17
nyanco
最近、気になっている森 晶麿さんの新作。魅力的なタイトルとPOPな表紙、いったい何が飛び出してくるの?とワクワク気分で始めた読書。う~~~ん、ちょっと大変でした。恋路ヶ島サービスエリアでの一夜という設定は面白かったのですが、登場人物が多すぎてゴチャゴチャしていて、死体も多かったなぁ。無意味に人が殺されすぎる小説は苦手だなぁ…と思って読んでいました。最初の死体の設定はなかなか面白いと感じたのですが、いったい誰が誰を…とミステリーとして読んでいたら…。登場人物は魅力的なキャラも多く、良かったんですけどね~続→
2015/02/26
のいじぃ
読了。とあるサービスエリアの夜に起こる人生模様のカーニバル、くるくると渦に巻かれ、流されながら彼女が希望を見つける物語。共通なのは「八月の光」ですが作品からジャズが聴こえてくることはありませんでした。映画であれば音があり演出があり表情があり言葉が少なくとも感じるものがあるのかも知れませんが、小説の中でここまで登場人物たちが薄いとそのお祭り騒ぎに乗じる気も起こらなくなります。緻密さもなくファンタジーにも突き抜けられず中途半端に終わってしまった残念な一冊。どうせならば動物たちに言葉を持たせても良かったのでは。
2015/11/08
ぽぽ♪
不思議な話でした。コロコロ視点が代わり、どこまでが本当で、どこまでがファンタジーなのか判りませんでしたが、マキノと理代子のこの先が気になります。
2016/02/03
九月猫
森先生、無茶したわね……っていうのが一番の感想(苦笑) 劇場型というかシチュエーションコメディ的なところは「ホテル・モーリス」と同系統。かと思いきや、読んでいるとどうにも無茶の仕様が「M博士の島」に近い。死体は一つでお話を転がしたほうが面白かったと思うのだけど、死人が多すぎだなぁ。象に踏み潰された車のヒトは生きていたのかしら??森作品、毎回何かこだわったテーマがあるけれど、今回は音楽はともかく「獣」のほうはいただけなかった。森さん作品の好きなテイストがなくなっていたわけではないので次作に期待。
2015/02/28
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