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黒野葉月は鳥籠で眠らない

黒野葉月は鳥籠で眠らない

黒野葉月は鳥籠で眠らない

作家
織守きょうや
出版社
講談社
発売日
2015-03-19
ISBN
9784062193337
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黒野葉月は鳥籠で眠らない / 感想・レビュー

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aquamarine

新米弁護士が関わる案件4つの連作短編です。依頼人に寄り添い彼らのためになる方法を探そうとする新米弁護士木村に対して、依頼人のほうはそれぞれ、すべてを預けず何かを隠しています。最後にそれが明らかになり、見えていたものの色が変わる瞬間はなかなか衝撃です。’絶対に欲しいものが決まってる人間が、どれだけ強くて、怖いものか。’2話目の彼の選択は想像できてしまうことが恐ろしい。3話目の彼の選択は全く共感できなくて恐ろしい。「記憶屋」でブレイクした作家さんですが、私はこちらの方が断然好みで良かったです。

2017/01/13

itoko♪

【2016年版 このミステリーがすごい! 19位】四編の連作短編集。新米弁護士の木村が出会った四人の依頼人と、その案件。どんでん返しとまではいかないが、法に詳しくない私のような読者ならば、結末は「なるほど~」と、唸るものがあった。特に表題の作品。『たった一つの目的の為に そこまでするのか。』その狡い程の強かさは、ある意味 突き抜けていて、称賛に値する。リーガルミステリーだけど、分かりやすく読みやすかった。

2016/01/14

papako

初めての作家さん。こういうお話だったんですね。想像と違いましたが、面白かった!新米弁護士の木村くんは、仕事を通じてなかなか得がたい教訓を得る『絶対欲しいものが決まってる人間が、どれだけ強くて怖いものかを』まさにその通りの内容でした。表題作のラストの行動はびっくり。でもお幸せに。そしてラスト『小田切〜』彼らの決意と彼女の涙の理由にホロっときました。先輩弁護士の高塚の切れ者具合もバランスがよく、また二人に会いたいです。

2016/08/05

真理そら

表題作の他「石田克志は暁に怯えない」「三橋春人は花束を捨てない」「小田切惣太は永遠を誓わない」の4編。弁護士経験2年目の木村が事務所の先輩の敏腕弁護士・高塚に導かれながら活躍?するシリーズ。「石田~」と「三橋~」は木村が知り合いに頼まれた案件で、この二作は欲しいもののためには手段を選ばず他者を切り捨てるという依頼人の強い意志がやや不気味。

2022/11/27

hundredpink

現役弁護士作家の本領発揮、法律知識を生かしたリーガルミステリー4編。シリーズ化希望。

2017/07/23

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