幸福に死ぬための哲学――池田晶子の言葉
幸福に死ぬための哲学――池田晶子の言葉 / 感想・レビュー
フク
図書館本。「人生」「幸福」など11のテーマ別に著作から抜粋した言葉をまとめたもの。表現は平易で分かりやすいと思えるが、やはり哲学者の言葉らしく、きちんと理解しようと思うとそれなりに時間がかかる。しかし、分からない事を考え続けるのも、また答えに結びついていくもの。本作を読み終えて、そう思えた(^^;『人は、思うことで、人生の運命を自由に創造することができるんだ。』
2017/03/08
ann
平たい言葉で書かれてるけれど、私には難しかった。スッと心に入ってくるには、やはり学問なだけに敷居が高いのかな。それとも私がヒネクレてるからか。哲学ってそもそも何だろう。
2017/01/24
団塊シニア
池田さんの作品はほぼ読破してるが本書のように今までの作品の一部抜粋は池田作品の良さが損なわれる気がする、幸福、人生、言葉など重要なテーマが切り貼りした言葉だけでは読み手に伝わりにくい。
2016/03/24
nemuro
『本屋になりたい』(宇田智子/ちくまプリマー新書)の「著者略歴」に、「2014年、第7回『(池田晶子記念)わたくし、つまり Nobody 大賞』を受賞」とあって、池田晶子を思い出した。本棚にあった4冊の中から、未読と思われる本書。「哲学」と聞いただけで頭が痛くなってしまうような私だが、たしか根室の図書館で見かけた『14歳からの哲学』に始まり、購入本が10冊ほど。「日本語による『哲学エッセイ』を確立した文筆家」であるらしい池田晶子。帯には「悩むな、考えよ」。いつも、分からないなりに気楽に眺めている次第。
2020/06/17
抹茶モナカ
平明な言葉で「考える」ことの大切さを綴る哲学系の文筆家の池田さんの名言集。この人の言葉というのは、小学校や中学校の学級にいたマトモな優等生の言葉のように、当たり前で陳腐なような響きを持ちながら、芯が通っていて憧れを抱かせる。いろいろな著作からテーマを絞って選んで、それぞれ1ページにまとめてあるので、池田晶子さんのエッセンスが詰まっている本ではあるけれど、こういう形式になってしまうと、平明さが陳腐さに直結してしまうところもあって、前後の文章の大事さがわかる。
2017/01/23
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