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誰も書けなかった「笑芸論」 森繁久彌からビートたけしまで

誰も書けなかった「笑芸論」 森繁久彌からビートたけしまで

誰も書けなかった「笑芸論」 森繁久彌からビートたけしまで

作家
高田文夫
出版社
講談社
発売日
2015-03-10
ISBN
9784062194006
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誰も書けなかった「笑芸論」 森繁久彌からビートたけしまで / 感想・レビュー

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姉勤

落語で先生と云うと、”先に生まれた”やら”先ず生きてる”など随分な言い様だが、先生といえば教師の事より「高田センセイ」という固有名詞を思春期の頃より受け入れていた。叱られつつも観ていたひょうきん族のエンディングの”高田ギョロメ文夫”に、ビートたけしのANNのやりとりに薫陶を受けてしまった一人。弱年より同時代より前の世代に憧れる質は、嬉々として語っている時代を知ろうと思い、裏付けもなくマシンガントークに上る固有名詞を面白いものとして覚えてしまった。読者を選ぶ本書。軽さもいいが、「たっぷり」の声も掛けたい。

2015/09/11

gtn

たけし、タモリ、さんまのビッグ3が登場するまでの「リトル3」として、「せんだみつお」「あのねのね」「ずうとるび」を挙げる著者。確かに子供の頃、この三組が番組を席巻していた。せんだの「歌謡ハラハラサンデー」のオープニング曲が頭に流れると、同級生の顔や小学校の風景がセットで思い出される。大物のことは、ほっといても誰かが書く。放置すれば人々の脳裏から消え去ってしまう者たちのことを、今のうちに書き残しておいてほしい。

2019/11/21

fwhd8325

こよなく東京の演芸を愛してきた高田先生の、思い出話といった趣である。だんだん、こうして、演芸を語ってくれる方も少なくなってきて、高田先生には、養生しながら頑張っていただきたい。 今のように、情報が少なかった頃は、目利きのあるテレビ関係者や作家の方が、チャンスを与えて、世に出てきたんだ。てんぷくトリオ、コント55号が出始めた頃の微かな記憶を思い出しながら、いい時代だったんだとあらためて強く感じる。今の時代と比べることもないが、先代三平師匠も三波伸介さんの亡くなった年を越えてしまった今、ちょっと複雑でもある。

2015/05/25

ぐうぐう

小林信彦の映画やお笑いに関する評論が、自身が実際に見聞きしたものしか語っていないのと同様に、高田文夫の『笑芸論』と名付けられたエッセイも、高田がリアルタイムに見聞きした芸人しか取り上げていない、その潔さが気持ちいい。でもだからこそ、彼が語る芸人は、みんながみんな、親しみを持って描かれている。大御所である森繁ですら、子供の頃、森繁の家が近くにあって、「オーイッ、社長いるかー」と声を掛けるいたずらをし、怒った森繁が追いかけてくるという、そんなエピソードを紹介しているのがいい。(つづく)

2015/04/23

kokada_jnet

文夫先生の「体験」が、特に羨ましくも思えないねえ。そして、東映球団のエース土橋の紹介のところで、誇張した表現をみつけてしまうと。どこまでこの回顧録を信頼していいのかという気持ちになる。

2015/05/04

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