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山月庵茶会記

山月庵茶会記

山月庵茶会記

作家
葉室麟
出版社
講談社
発売日
2015-04-22
ISBN
9784062194495
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山月庵茶会記 / 感想・レビュー

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それいゆ

黒島藩シリーズ「陽炎の門」「紫匂う」とこの第3弾「山月庵茶会記」をぜひドラマ化してほしいです。特にこの作品は、茶道の話だけあって静かで落ち着いた中での熱い闘争に美しさを感じます。それにしても、靫負(ゆきえ)の妻の藤尾はどれほどの美人なんでしょうか?こんな妻だと、毎日が穏やかではないでしょうね。私は御免です。でも、一目でいいからお会いして、親しく言葉を交わしてみたいものです。今回の物語は、あまりにも美しすぎて羨ましすぎる華いっぱいの女性たちでした。

2015/05/10

KEI

藩の政争に敗れ、不義の疑いで妻に自死され、養子を迎え家督を譲り故郷を去った柏木靱負が16年ぶりに故郷に戻り庵を結んだ。それは亡き妻の真の想いを知りたい為であったのだが、藩の秘事をも暴く事となった。過去を顧み、茶席に招いて人々から話を聞き出す。ミステリー要素を多分に含み、静謐な文章で読み手を引き込む。靱負の泰然自若とした生き様は見事だが、私は人間臭い又兵衛の言動に好感を持った。滋味溢れる本だった。

2018/01/31

万葉語り

黒島藩がシリーズものだったとは知らなかった。3作目。16年前、不義密通の噂を立てられた柏木靫負の若き妻藤尾の遺言、悲しきことに候の意味が分かったとき、誰もが一生懸命に生きているのに不幸になってしまう人がいるという理不尽にため息が出た。桔梗のような人であったのだろう。赤天目茶碗に点てられた一服の茶に、靫負の果てしない後悔と供養の心が感じられた。

2015/08/27

starbro

今回の葉室麟はミステリです。相変らず渋く物語が展開します。本作は葉室麟版「私を愛したスパイ」という感じです。葉室麟の作品ではマイナーな主人公が多いですが、何時かメジャーな主人公でのハードボイルド歴史小説を読んでみたいと思っています。

2015/05/21

いつでも母さん

男って・・夫って・・と思いながらモヤモヤと読了でした。『信じる』事の複雑さを男目線で、藩の事情を絡ませて16年ぶりに『納得』させる話。自害した妻・藤尾の美しさ(容姿だけでは無く)が羨ましい。最後の2ページが良かった! 全編を通して、良くも悪くも葉室 麟って感じだったなぁ。私、そろそろ葉室作品は 卒業かも・・

2015/05/20

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