東京藝大物語
東京藝大物語 / 感想・レビュー
みかん🍊
これは小説?ノンフィクション?東京芸大の講師として訪れた主人公と芸術に関しての熱い議論をしたり、飲み会をそたり、奇抜な行動をしたり、奇人変人の学生達との1年、倍率30~50倍の難関芸大で何浪もするのがたり前だが、偏差値のない世界、しかし難関を乗り越え合格しても絵で食べて行けるのは一握りの厳しいアートの世界である。ゲストの講義も良かった「この世界が薄皮1つぺりっとはがすと全然違う物がある、それをか画かないと。」クオリア原理主義も奥深く科学と芸術が似ている所がある、芸術の島、直島にも行ってみたくなりました。
2015/10/01
harass
内容が気になり借りる。東京藝術大学に非常勤講師として勤めた著者の小説風エッセイ。強い個性の学生たちとの交流。表現者としての自負と才能を持つ選ばれた学生、「数年に一人」でればいいとされるアーティストの卵たちを軽くノスタルジックに描く。卒業制作の課題で、みなが圧倒される松井冬子という学生の作品がでてくるが、ネットで調べるとあああの人かと驚いた。ほかにも著者が呼んだ、ゲスト講師の現役の芸術家など初耳の人も多く、自分の不勉強を思い知らされた。文庫あり。
2019/01/09
Hitoshi Mita
藝大受験をしたのはもう、何年も昔の事だ。ご多聞にもれず僕も浪人組(笑)あの頃の事を思い出しながら楽しく読ませて貰った。大浦食堂は今の様な綺麗な建物ではなかった(笑)あの頃は怖いもの知らずで、しかも学生という責任も何にもない、中途半端な時間だったが、学生それぞれはいっぱしの作家気取りだったように思うし、それで無くてはダメなのだろう。しかし、社会に出てみると、あの中途半端な立ち位置の時間のなんて甘い時間だったのだろうと思わずにはいられない。あの頃に戻れるならと誰しも思う事をふと思ってしまった。
2015/08/16
kumicom
すいません!何の気なしに手に取って読み始めてしまったので、接し方がわかりませんでした!茂木さんのエッセイなの?それとも小説?あらすじには「100%の青春小説」と書いてあるけれども。最後まで読んでもクオリアは感じられませんでした。私にとって、芸術家って理解の範疇超えてるよ!どの学生さんもシュールすぎた。科学と芸術って対極のようでいて違うんですね。途中で出てきた、茂木さんの講義で『科学の反対は「無関心」』って話、2ページで完結させてたけれどもっと深く読みたい。これキッカケに科学に興味が持てるような気がする!
2015/12/02
乱読亭AKIRA@晴釣雨読🎣
東京藝術大学で非常勤講師を勤めたこともある茂木健一郎さんが、藝大生を登場人物に置いて描いた青春小説。最近、芸術に興味があるのと、ぶっ飛んだ変な人物が登場するのを期待して本書を手に取ったのですが、どちらの期待にも応えてくれる内容となっていました。少しだけ芸術の知識も身につけつつ、物語自体も藝大生らしい?個性的な人物がたくさん出てきて十分楽しめました。あの茂木さんが小説をと最初はびっくりもしましたが、新しいことに挑戦する大切さをいろいろなところで説いている茂木さんだから納得できました。茂木さんファンの人必見。
2015/08/03
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