茅原家の兄妹
茅原家の兄妹 / 感想・レビュー
らむり
終始どんよりした感じで雰囲気はいいけれど、分かったような分からないようなお話。
2015/05/26
雪紫
・・・えと、どゆこと? ラストのオチはああ、そういうこととわかるけと、それ以外、特に「新潟市一家溶解事件」との関連が可能性としては思い付くのがあるけど、謎。いくらでも解釈可能でどんな物語にもなれるという無限の可能性をこの話で描きたかった?帯の「誰かと話さなければいけない衝撃の結末」って、まあ、嘘は言ってないけどあまり望むような形じゃないぞこれ・・・?
2021/01/18
そうたそ
★★☆☆☆ 読み終わって、結局何がどうなったのかというモヤモヤとした読後感のみが残る不思議な話だった。久しく会っていなかった旧友の茅原恭仁に突然招待されることとなった平凡な公務員の「私」。資産家であった恭仁の所有する豪邸には彼の他に妹の睦美が暮らしていたが、彼女は以前とはすっかり異なる様相で精気を失っているようですらあった。ストーリー自体はこれといった明確なものが示されないモヤッとしたものであるのだが、昭和の幻想怪奇小説を思わせる魅力的な文体に不思議と読み進めてしまう。結局雰囲気を味わう読み物なのかな。
2015/06/18
せの
不気味でなんとも薄暗い気持ち悪さを端々に滲ませつつ、つるんと終わってしまった感。面白いと言えなくもないが…わからない、が正直なところ。深読みすればなんともおぞましい秘密が推測されるが、それがこの物語の正しい推測かはわからない。恭仁の研究は私程度の理解力ではほとんど意味不明である。また、手記を託した人物と託された人物の事情も気になるところである。そしてもうひとつ、111ページで鷲をさぎと読ませている部分に意味があるのか誤字なのかが結局ずっと引っかかってしまった。教養があれば寓意に気付くとか?
2015/08/04
深青
結構色々な方の感想にありますが、新潟の事件はなんだったの!?と思わなくはない。茅原兄弟の話と新潟の事件で何か関連があるんだろうけど…若干ヒントが少ない。けど、あれこれ考えれば考えるほどうすら寒い。終わり方も救われなくて好き。気づいちゃいるけど、知らない振りをした方が幸せだって事なんだよね?
2015/07/12
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