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可愛い世の中

可愛い世の中

可愛い世の中

作家
山崎ナオコーラ
出版社
講談社
発売日
2015-05-20
ISBN
9784062194976
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可愛い世の中 / 感想・レビュー

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zero1

結婚相手はパートナーではないのか。32歳の結婚する女性がお金について思うこと。主人公の豆子は四姉妹の次女。夫となる男には金がないため結婚式の費用を自分が出すことに。親からの支援も断る。正直、豆子のような女性とは結婚したくない。面倒だし夫婦げんかの際、「誰が金払って・・」と言い出しそうだから。彼女は結婚に向いてないのかもしれないとさえ思える。男女の友情や震災と消費についても描かれているが、散漫。テーマを絞るべきではなかったか?リアルな話は女性読者から見ても賛否ありそう。35歳までに結婚というのは都市伝説?

2019/03/28

Miyoshi Hirotaka

四は完全、五は余剰。寓話に登場する数には意味がある。現代を舞台にした小説に採用されたのは24歳から35歳の四姉妹。離婚した派遣、恋愛中の正社員、親に寄生するニート、しっかり者の主婦で現代女性の生き様を描き出す。「夫は甲斐性、妻が可愛げ」であれば、昭和の延長線で「完全」に向け丸く収まったが、有能な妻が「余剰」の役を演じ、事態は制御不能に。結婚は今も昔も喜劇の宝庫。思い込み、すれ違い、勘違いのオンパレード。人生の一大事がこんなにもおかしくていいのだろうかと思うが、自分の過去を振り返っても思い当たることが多い。

2019/04/27

なゆ

ナオコーラさんの書く本には、わりと一貫して訴えかけてくるものがある。〝世間一般の価値観に囚われたくない〟そして〝性別の放棄〟みたいな。言いたいことはよ~くわかるのだけど、この豆子は理屈っぽくて頑なすぎてどうにもメンドクサイ。。。お友だちにはなりたくないタイプかも。社会と関わり貢献するために結婚を思い立ち、自立したオトナの結婚式をするため孤軍奮闘していくなかで、経済力や金銭感覚についていろいろ考えるが思うようにならない豆子。そこまではものすごく細かいのに、香りのビジネスについては結構どんぶり勘定ではないの?

2015/07/20

舟江

四人姉妹の二女、豆子が結婚し、価値観が変わったというお話。まだ醸し出されていない作品であった。テーマが大き過ぎたのであろうか。

2017/01/19

ぶんこ

四人姉妹の次女で正社員の豆子が結婚するまでの、豆子目線での懊悩? 豆子のお母さんの、子供への対応が共感できず、子供によって差別するから豆子みたいに考えすぎる子供になった気がしました。結婚式までの間に知らぬ間のようにして貯金が減っていく恐怖には共感できますが、それにしても他人の目を意識しすぎで気の毒でしたが、夫となる鯛造が大らかな人なのでバランスが取れるのかな。

2016/11/25

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